「友人と疎遠に」「親や親せきに会えない」故郷に戻れぬさみしさ浮き彫りに 広島県内の避難者へアンケート

東日本大震災の発生から、11日で12年です。広島県内に避難してきた人たちでつくる団体が、避難者にアンケートをした結果をまとめました。

東北地方などから県内に避難してきた人たちでつくる「アスチカ」です。東日本大震災からあす11日で12年になるのを前に、会員の97世帯を対象にアンケートを実施しました。

35世帯が回答したアンケート結果では、「今後の予定」についておよそ3割の人が「定住する」と回答する一方、半数以上の人が「決めていない」と答えました。

「いま、大変なこと、つらいこと」では、「避難元の友人と疎遠になってしまった」「避難元の親や親戚などになかなか会えない」がいずれも3割程度あり、故郷へ戻れないさみしさが浮かびます。また、物価高騰などの影響から「生活費が足りない」や「子どもの教育・進路」などを挙げる人も目立ちました。

アスチカ 三浦綾 代表
「家族構成や避難元だったり、いまの広島の環境だったりというところも含めて、個別の対応が必要」

アンケート結果を受けアスチカでは、より個別の状況に応じた支援をしていきたいとしています。

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