甲子園に歌声よ響け! センバツの舞台に立つ女子高生 亡き祖父の願いかなえる 香川

3月18日に開幕する春のセンバツ高校野球。香川県には球児のほかにもセンバツの舞台に立つ女子高校生がいます。彼女は甲子園に美しい歌声を響かせます。

伸びやかな歌声の持ち主は、中村心澪さん。高松第一高校の音楽科声楽専攻の2年生です。

2022年、声楽部門の2つの全国大会で優勝し、センバツの開会式で国歌「君が代」を歌う大役を任されました。

(高松一高/中村心澪さん[2年])
「自分にとってセンバツの国歌独唱は憧れの場所でもあったので、自分が国歌独唱できるのはすごく不思議な気持ちです」

高校球児ではない中村さんにとっても甲子園は特別な場所でした。

(高松一高/中村心澪さん[2年])
「自分の祖父が野球好きで、その祖父が1年前に亡くなってしまったんですけど、私に『(甲子園で)歌ってほしい』と生前言っていたので」

センバツでの国歌独唱は、祖父の勝さんに見せたかった晴れ舞台でもありました。

(高松一高/中村心澪さん[2年])
「祖父の願いもかなえられた。祖父が導いてくれたところもあるのかなと」

4年ぶりに出場校の選手全員が参加する3月18日の開会式。中村さんは思いを込めて歌声を届けます。

(高松一高/中村心澪さん[2年])
「球児の真っすぐな努力が実る晴れ舞台だと思っているので、自分の歌で高校球児にエールを贈れたらいいな」

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