19日のオープンへ準備着々 新しい第一牧志公設市場、各店舗で作業大詰め 沖縄・那覇

 沖縄県那覇市松尾に建て替えられた新たな第一牧志公設市場の19日のオープンに向け、市場事業者らの準備が大詰めを迎えている。知念覚市長は15日の定例会見で「中心商店街の活性化のみならず、沖縄の観光全体にとってなくてはならない施設だ。沖縄の食文化を発信する」とPRし、来場を呼びかけた。
 新市場では同日、各店舗で内装作業や商品の陳列などに追われていた。創業60年という土産店「大城屋」の女性店主(85)は「きれいな建物になって良かった」と喜びつつ、「コロナ禍でずっと赤字だった。以前のようにお客さんが戻ってきてくれるだろうか」と期待と不安が入り交じった表情を浮かべた。
 新市場は3階建てで、地下の配管スペースなども含めた延べ床面積は4981平方メートル。84店舗が入り、このうち75店舗は旧市場から継続する事業者で、9店舗は新たな事業者だ。3階には調理体験室と多目的室を新設し、料理教室などのイベントに活用する。平和通りにあった商店街の案内所は新市場に移転する。旧市場解体、新市場建設などの建て替え事業費は約53億円で、国の特定事業推進費などを活用した。
 旧市場は2019年6月に営業を終え、同年7月から今年3月4日まで仮設市場で営業していた。市によると、旧市場と仮設市場には1日に約5000~6500人が訪れていた。
(伊佐尚記)
【関連記事】
▼【写真特集】さよなら旧第一牧志公設市場(2019年6月)
▼【写真】最後の営業日を迎えた仮設市場
▼牧志公設市場の衣料部・雑貨部が閉場 庶民の暮らし支えて70年
▼沖縄初、アーケード街にコンビニ
▼あの店もこの店も…沖縄で2022年に閉店、復活した名店
■沖縄の情報を世界に発信!この記事は中国語ニュース「中文新聞」に翻訳しています。
中文新聞はこちら→https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1678469.html

© 株式会社琉球新報社