メキシコとの大一番を欠場したフリーマン シーズン開幕は問題なし

日本時間3月16日、前日の試合でハムストリングの張りを訴えたカナダ代表のフレディ・フリーマン(ドジャース)は、勝てば準々決勝進出が決まるメキシコ代表との大一番を欠場した。カナダは3対10でメキシコに敗れ、1次ラウンド敗退が決定。フリーマンはドジャースのキャンプ地に戻り、ハムストリングの治療を受けつつ、休養日に充てた。「完全な休養日で、3時間の治療を受けた。すべてが順調なら週末にはオープン戦に出られると思う。シーズン開幕は全く問題ないよ」とフリーマンは話している。

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督も「開幕戦出場は問題ない」というフリーマンの楽観論を支持し、同調する姿勢を見せている。「彼の状態はよさそうだ。身体の強度も問題ない。軽症だけれど、彼は(開幕に向けて)慎重に対応したかったみたいだ。今日は治療を受けて、明日は休養を取って、どこまで回復するか様子を見ようと思う」とフリーマンのハムストリングが重症ではないことを強調した。

フリーマンはコロンビア戦の3回表、三塁へのファウルフライを打ち上げて一塁へ走った際にハムストリングに張りを感じたという。3回裏は守備に就いたが、4回裏の守備から交代。「2打席目、外角の速球をスイングしたら、一塁へ走るときに、なぜかハムストリングに少し張りを感じたんだ。痙攣かと思ったが、収まらなかった。だから、念のために交代した。試合から退くのは辛かったけれど、あの時点ではそのように判断せざるを得なかった」とフリーマンは振り返った。

両親の母国であるカナダ代表としてプレーしていたフリーマン。試合を途中で退くのは苦渋の決断だったに違いない。とはいえ、最も大事なのは約2週間後に開幕を控えるシーズン。「どの試合でも同じようにプレーするつもりだけれど、開幕が迫るなかで、一塁から三塁へ走ったり、一塁から一気にホームインしたりすることを考えると、ちょっと不安になった。そういう状況にしたくなかった」とハムストリングの状態が悪化することを避けるために下した決断だった。

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