岩国航空基地フレンドシップデー2023…航空ショーのプログラムや開催スケジュール、駐車場は ブルーインパルス、ホワイトアローズも登場

写真を拡大 ブルーインパルス(出典元:防衛省航空自衛隊HP)
写真を拡大 海上自衛隊「ホワイトアローズ」(出典元:防衛省海上自衛隊HP)
F-2(出典元:防衛省航空自衛隊HP引用)

 米軍岩国基地(山口県岩国市)を一般公開する「岩国航空基地フレンドシップデー」は2023年4月15日、開かれる。今回は海上自衛隊の公式アクロバット飛行チーム「ホワイトアローズ」や航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」のほか多彩な航空ショーが繰り広げられる。米海兵隊岩国航空基地などの情報を基に航空ショーで飛行する機体の種類や基地への行き方などについてまとめた。

開催日時

 フレンドシップデーは4月15日午前7時~午後4時。航空ショーは午前9時から午後4時までの予定。基地内の入場は午後2時に締め切られる。午後2時以降の入場はできない。

入場方法

 入場門はウエストゲートのみ。岩国駅から徒歩で約25分、ウエストゲートから会場までは徒歩で約30分かかる。正門とCゲートからは入場できない。自転車は、正門手前踏切付近または基地内の駐輪場を利用する。

岩国フレンドシップデー航空ショーのプログラム

ブルーインパルス

 ブルーインパルスは航空自衛隊のアクロバットチーム。3代目機種がT-4で、2代目機種T-2の後継機として採用され、1995年に松島基地の4空団11飛行隊として「T-4ブルーインパルスチーム」が誕生した。航空自衛隊の公式ホームページによると、展示飛行が予定されており、岩国の空を華麗に舞う。

海上自衛隊ホワイトアローズ

 山口県にある小月航空基地で、海上自衛隊の将来を担う飛行士の育成にあたっている操縦教官のチームで2018年10月に発足。操縦訓練用の練習機であるT-5を駆り、曲技飛行を披露する。

(出典元:防衛省海上自衛隊公式チャンネル)室屋義秀さん

 室屋義秀さんは、世界のエアロバティックス競技大会で、素晴らしい腕前を発揮してきた実力派パイロット。20年以上のキャリアを持ち、260回以上のショーに参加している。2009年には、レッドブル・エアレースの世界選手権にアジア人初のパイロットとして出場し、日本のエア・レース競技界の人気を高めた。

ウィスキー・パパ

 ウィスキー・パパは、競技曲技飛行チーム。チームを率いる内海昌浩さんは20年以上にわたり大空を駆け巡るキャリアを積み、数多くの国際エアロバティック競技会に参戦。日本でも人気を集める。

陸上自衛隊ラペリング

 陸上自衛隊第13旅団の部隊がフレンドシップデーにやってくる。山口県の山口駐屯地から第17普通科連隊が、多用途ヘリコプターUH-1Jに乗って空から登場。陸上自衛隊のレンジャー隊員が、上空で停止した状態のヘリコプターからロープを地面に降ろし、降下する。陸上自衛隊の精密かつ高い技術を披露する。

海上自衛隊セレモニーフライト

 岩国基地に拠点を置く海上自衛隊機が、地元である岩国の空をセレモニーフライトで彩る。

航空自衛隊F-2

 航空自衛隊の単発エンジンの支援戦闘機F-2 の展示飛行を行う予定。F-2は優れた機動性能と同時に、スピードや馬力にも優れている。※変更の可能性あり

F-35B ライトニングII

 第1海兵航空団隷下の第12海兵飛行大隊から、世界初の短距離離陸・垂直着陸(STOVL)ステルス戦闘機、F-35Bが登場する。2018年、2019年に続く飛行展示だが、今回はさらにパワーアップ。アメリカ海兵隊のF-35Bと日本の航空自衛隊のF-35Aは地上展示も行う。

海兵空陸任務部隊(MAGTF)

 海兵空陸任務部隊とは、司令部隊、陸上戦闘部隊、航空戦闘部隊、兵站戦闘部隊を組み合わせ、空と地上とが一体となり編制された組織。航空ショーでは、多彩な航空機による近接航空支援のほか、ティルトローター輸送機による兵力の地上への投入など、海兵隊の航空機が遠征展開先の環境で実施するさまざまな動きを披露する。

太平洋空軍のF-16

 三沢基地に本拠地を置き、F-16ファイティング・ファルコンを自在に操るデモンストレーションチーム。圧倒的なパワーと機動性能を見せる。

地上でのイベント、地上展示

 今年は第31航空群の開隊50周年で、海上自衛隊は記念ブースを設け、写真パネルや昔の地図とともに、岩国の防衛施設の歴史や変遷を振り返る。海上自衛隊の掃海・輸送機MCH-101の機内見学のほか、海上自衛隊の航空機の操縦をシミュレーター体験できるコーナーもある。

 また、陸上自衛隊やアメリカ海兵隊の地上部隊が持つさまざまな装備や能力に間近に触れることができる。岩国に拠点を置く第171海兵航空師団支援中隊が重機などの装備のほか、軍用特殊車両も展示される。

岩国基地への行き方

 米軍岩国基地は公共交通機関の利用を強く推奨している。JR岩国駅まで電車で行き、駅から徒歩で基地西門(ウエストゲート)へ向かうのが便利だという。岩国市の公式観光サイトによると基地内や周辺に専用駐車場はなく、自家用車やバイク、原付で入場することはできない。

臨時シャトルバス(有料)運行

 岩国駅からは基地内へ乗り入れる有料の臨時シャトルバスを利用することもできる。臨時シャトルバスは有料。JR岩国駅から一般に開放される基地内の会場近くまで行き、徒歩15分の降車地点まで行くことができる。徒歩で西門から来場する場合、西門からイベント会場まで30分から40分の距離となる。

 岩国市の公式観光サイトによると、JR岩国駅から基地内へ向かうシャトルバスは午前6時30分から午後1時まで、基地内からJR岩国駅に向かうシャトルバスは午前10時~終了時間まで運行される。料金は片道400円(子ども半額)で、交通系ICカードを利用できる。

【マップ】JR岩国駅付近の駐車場一覧

 岩国航空基地付近は駐車場がなく、シャトルバス乗り場のJR岩国駅付近に駐車して会場へ向かう行き方が無難だ。岩国駅付近にはいくつか駐車場がある。

岩国フレンドシップデーの持ち込み禁止物

ドローン キックボード、ローラーブレード ペット(盲導犬、聴導犬、介助犬など体の不自由な人を支援する動物を除く) マリファナなど麻薬、覚せい剤、薬物を取り扱う一式の用具 どのような形であれ武器、兵器となりうるもの 銃火器類、花火・爆竹含む火気類、爆発物 武器、銃火器などの模造品 ガラス製のびん 危険物、他人をケガや危険にさらす恐れのある道具や機器 アルコール、酒類 最大限伸ばしたときに1.2メートルを超えるセルフィースティック(自撮り棒 無線通信機及び無線通信機に似た形状の物 ビーチパラソルのような大きな傘 テント全般

岩国フレンドシップデーに関する情報

公式サイト :iwakunifriendshipday.com 公式フェイスブック:www.facebook.com/IwakuniFriendshipDay ホットライン :電話 0827(79)6227

© 株式会社福井新聞社