子どもたちによる年に一度のアンサンブル 3月26日に山口クレモナオーケストラ演奏会

 年に一度子どもたちによって編成される管弦楽団「山口クレモナオーケストラ」の第37回演奏会が、3月26日(日)午後2時から、C・S赤れんが(山口市中河原町5)で開かれる。入場無料。

 演奏するのは、山口県内のバイオリン教室に通う園児から中学生までの14人。普段はそれぞれ違う教室でレッスンを受けているが、昨年9月から月1回集まり、演奏会のために練習を重ねてきた。

▲昨年9月から練習を重ねてきた

 演奏するのは、「ちょうちょう」「むすんでひらいて」などの童謡や「きらきら星変奏曲」(モーツァルト、鷲見五郎編曲)など8曲。

 プログラム最後には、高学年の子どもたちが「2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調」(バッハ)を演奏する。彼らに加え、子どもたちがそれぞれ通う教室の講師と同団のOGでバイオリニストの山原由希さんも賛助出演。さらに、同団の創設者、故・石井洋之助さんの娘で、桐朋学園大学名誉教授の石井志都子さんも参加する予定だ。

 「2020年の第36回は練習を重ねていたが直前で中止したので、今回は4年ぶりの開催となる。初参加の子も多いが、ソロとは違うアンサンブルの演奏をぜひ聴いてほしい」と伴奏を担当する脇聖子さん(TEL090-7994-7178)。

 同楽団は1953(昭和28)年、山口県音楽協会の会長を務め、山口高校の校歌を作曲するなど、地域の音楽振興と教育に尽くした故・石井洋之助さんの「子どもたちに音楽を通して夢と希望を与えたい」との願いによって創設された、子どもたちの弦楽アンサンブルグループ。活動を休止していた時期もあったが、1984年に再結成され、2012年度の読売山口メセナ大賞も受賞した。

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