観光客へのうらみと殺意を込めた独白 犠牲者の悲鳴 「べネシアフレニア」予告

2023年4月21日より劇場公開される、アレックス・デ・ラ・イグレシア監督によるホラー映画「べネシアフレニア」の、予告編が公開された。

予告編は、謎の男による観光客へのうらみと殺意を込めた独白と、犠牲者の悲鳴で始まる。画面は一転、ヴェネツィアを訪れた若者たちが羽目を外す姿が映し出されるが、仮面の男から誘われたパーティへの参加を境に友人の1人が失踪すると、不穏な様相を見せていく。消えた友人を捜す中で、彼らに忍び寄る秘密結社の存在が明らかに。死の予感におびえきった表情、いとも簡単に惨殺される男性、操り人形のように宙へつられる女性など、恐怖描写も映し出されている。

「べネシアフレニア」は、近年世界各国で社会問題化しているオーバーツーリズムを起点に巻き起こる、狂気の連続殺人鬼を描いたホラー映画。結婚を間近に控えたスペイン人のイサと友人たちは、独身最後に羽目を外そうと、カーニバルでにぎわうイタリア・ヴェネツィアを訪れる。しかし、到着した彼女たちを待ち受けていたのは「観光客は帰れ」というプラカードを掲げた大勢の人々。気を取り直して観光を楽しもうとするイサたちが乗り込んだボートに、突然カーニバルの衣装を着た奇妙な道化師が同乗してくる。道化師は観光客を次々と殺害する狂気の殺人鬼だった。

監督は、クエンティン・タランティーノが絶賛したヴァイオレンス・アクション・スリラー「気狂いピエロの決闘」で、ヴェネツィア国際映画祭の監督賞・脚本賞を受賞したアレックス・デ・ラ・イグレシア。イタリアのジャーロ映画へのオマージュをちりばめた作品となっている。

【作品情報】
べネシアフレニア
2023年4月21日(金) 新宿バルト9 ほか 全国ロードショー
配給:クロックワークス
🄫 2021POKEEPSIE FILMS S.L - THE FEAR COLLECTION I A.I.E

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