安保法訴訟 一審判決を支持し原告の請求退ける 広島高裁

集団的自衛権の行使を可能にした安全保障関連法は憲法9条に違反しているとして

広島県内の被爆者らが国に賠償を求めた裁判の控訴審で広島高裁は憲法判断を示さず原告の訴えを退けました。

広島県内の被爆者らは安全保障関連法について

憲法9条に違反し平和に生存する権利を侵害されたなどとして、国に対して一人あたり10万円の賠償を求める訴えを起こしていました。

17日の裁判で広島高裁は「憲法前文の「平和」の概念は抽象的なもので原告の主張する平和的生存権は具体的な権利として保障されているとは言えない」などと指摘しました。

また「具体的な権利侵害が認められないので違憲性を判断する必要がない」などと

憲法判断を示さずに訴えを退けました。

原告側は判決を不服として上告する方針ということです。

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