「絶対に勝ち点3」「ただの1試合ではない」静岡三国決戦 きょう“歴史的開幕戦” 磐田×清水の両雄激突 

2023年、静岡のサッカー界は大きな転換期を迎えた。清水エスパルス、藤枝MYFC、そして、ジュビロ磐田と史上初めて3つのクラブが同じカテゴリーに顔をそろえた。

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この“戦国J2”を静岡から盛り上げようと3つのクラブが今季、共同で新たに企画を打ち出した。その名も「静岡三国決戦」。その第1ラウンドとなる磐田対清水が3月18日、エコパスタジアムで行われる。いまだ、波に乗れきれない両チーム。注目の一戦を前に、両雄激突に並々ならぬ思いを持つ選手たちの思いに迫る。

69回目の両雄激突はどうなる?

ホーム・エコパで宿敵清水を迎え撃つ磐田。練習場には平日にもかかわらず多くのサポーターがかけつけ、18日の運命の決戦に向けて選手たちは士気を高めている。

「離れんな!出てけ!出てけ!」

横内昭展監督の声のもと、ハードワークで清水戦に向け汗を流す磐田は開幕からここまで、1勝1分2敗。主導権を握る試合は多くあるものの、決定力不足が響き、なかなか勢いに乗ることができずにいる。

得点を取るためのキーマンとなるのが、18日の一戦にひと際強い思いを持つDF松原后だ。

<ジュビロ磐田 DF松原后選手>

「エスパルスの状況も勝てていないので、やっぱりこのダービーで絶対勝ち点3を獲りたいと思っていると思う。僕たちも絶対に負けられない」

古巣・清水へ闘志を燃やす。松原の特徴はサイドからの正確なクロス。このクロスからの得点をきょうも狙う。

<ジュビロ磐田 DF松原后選手>

「状況としてはお互い絶対負けられないと思うので、自分たちはそこで気持ちで上回って勝ち点3を取れるようにしたい」

一方の清水エスパルス。リーグ戦4戦連続ドロー、磐田相手に今季リーグ戦初勝利を挙げ、勢いに乗りたい。

「ディフェンスが来なければ中に切り込んでいけ!」

ゼ リカルド監督の声が響く三保グラウンド。清水も開幕からこれまで4試合でわずか1ゴールとこちらも決定力に悩まされている。

光明が差したのは、3月8日のルヴァンカップ・川崎フロンターレ戦。J1クラブ相手に前線からの積極的な守備がはまり、高い位置でボールを奪うと少ない手数で次々とゴールへとつなげた。

<清水エスパルス FW北川航也選手>

「自分たち次第で結果は大きく変わると思うし、自分が得点を決めるという強い気持ちがゴールに結び付くと思っているので、結果を求めるとともにチームの勝利に貢献したいです」

リーグ戦でスタメン出場を続けるFW北川航也。毎試合チャンスは作るものの、いまだノーゴール。18日の磐田戦をターニングポイントにしたいと意気込んでいる。

<清水エスパルスFW 北川航也選手>

「ただの1試合ではないと思っていますし、これまでのチームの成績とかコンディションとかまったく関係ないと思っているので、勝ち点3を自分たちが引き寄せるという(姿勢を)最初のホイッスルが鳴った1秒目から示すことができれば。その気持ちが必要だと思う」

公式戦68試合の通算成績は磐田32勝に対し、清水は29勝とほぼ互角。静岡サッカー“新時代”を占う「静岡三国決戦」の歴史的開幕戦は激戦必至だ。

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