【WBC】接戦を制しメキシコ代表が初のベスト4進出 準決勝で侍ジャパンと対戦

プエルトリコを下し準決勝進出を決めたメキシコ代表 @Getty Images

WBC準々決勝【プエルトリコ4-5メキシコ】@ローンデポ・パーク

日本時間3月18日、WBC準々決勝でグループC1位のメキシコ代表とグループD2位のプエルトリコが激突。勝ったほうが日本代表との準決勝に進む大事な一戦は、初回にプエルトリコが4点を先制したものの、メキシコが2点ビハインドの7回に連続タイムリーで逆転すると、そのまま逃げ切り5対4で勝利。手に汗握る熱戦を制しベスト4進出を決めた。

メキシコ代表フリオ・ウリアス、プエルトリコ代表マーカス・ストローマンの両先発で始まったゲームは初回からいきなり大きく動く。1回表、プエルトリコは一死から2番のエンリケ・ヘルナンデスが四球で出塁すると、続くネルソン・ベラスケスがライト前ヒットでチャンスを広げ、エマニュエル・リベラの犠牲フライで先制に成功。さらに続く5番ハビアー・バイエズ、6番エディ・ロサリオの2者連続ホームランが飛び出し、4対0とリード。電光石火の攻撃を見せた。

しかしこのままでは終われないメキシコも反撃を見せる。2回裏に5番のアイザック・パレイデスのソロホームランで1点を返すと、5回裏には2本のヒットと四球で満塁のチャンスを作り、アレックス・バードゥーゴのタイムリーで4対2と2点差に迫り、前回大会MVPのストローマンを降板に追い込む。さらに7回裏には二死満塁のチャンスでアイザック・パレイデスがレフト前に2点タイムリーを放ち同点とすると、続くルイス・ウリアスがライト前にしぶとく運んで5対4と逆転に成功。8回表二死1・3塁、9回表二死1・2塁のピンチもリリーフ陣が凌いで逃げ切った

勝ったメキシコは初の準決勝進出。日本時間3月21日午前8時から決勝進出を賭けて侍ジャパン日本代表と対戦する。日本とメキシコのカードは2006年第1回大会2次ラウンドで日本が6対1でメキシコを下して以来。メキシコは今大会初戦でコロンビアに敗れたものの、アメリカを破りグループCを首位通過するなど勝負強さが光る。2020年のアメリカンリーグチャンピオンシップ・シリーズでMVPに輝くなど大舞台に強く、今大会でも打率.471、1本塁打、9打点と当たっているランディ・アロザレーナやアメリカ戦で2本塁打の活躍を見せたジョーイ・メネセスを中心に、上位から下位までしぶとい打者が並ぶ打線を日本の投手陣が封じきれるかどうかがカギとなりそうだ。

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