昨年は会場近くにミサイルが撃ち込まれるもレースが決行されたことで話題になったサウジアラビアGPが今年も開催。バーレーンとはまったく異なる路面状況とコース幅がレースを面白くする。高速サーキットとあって直線スピードの速さは関係者も気にするところだ。コース外では、あの元F1ドライバーが角田よりも早く日本食レストランを開業したという報が舞い込んだ。SNSからその様子を紹介しよう。
●マゼピン、日本食レストランを開業
今季はアジアン・ル・マン・シリーズ(ALMS)に参戦中の元F1ドライバー、ニキータ・マゼピンがモスクワに日本食レストランを開業することになった。さかのぼることF2時代から何かと話題をさらっていたマゼピンではあるが、今回はレストランオーナーになることが明かされた。店舗の名前は「ウニ」とのこと、誰もが気軽に行ける日が訪れることを祈るばかりだ。
●ローソン、RB7でマウントパノラマを駆け抜ける
レッドブル育成ドライバーとしてF1昇格を目指すリアム・ローソン、今季は主戦場を日本のスーパーフォーミュラに移すことが決まったのは記憶に新しい。そんなローソンがレッドブルのプロモーションでバサースト12時間の舞台、マウントパノラマサーキットをRB7で駆け抜けた。大役を任されたのは期待されている証拠、レッドブル育成ドライバー同士の戦いは国境を超えて白熱している。
●胃痛のフェルスタッペン
レースのない普段はストイックにトレーニングを重ねて肉体を仕上げている印象が強いレッドブルのマックス・フェルスタッペンではあるが、なんと胃痛に悩まされてしまう。サウジアラビア入りが1日遅れてしまうが、フリー走行には無事に出走できた。
●路面から学ぶタイヤ摩耗
サウジアラビアGPの決勝レースは1ピット戦略が予想されており、前戦バーレーンよりもタイヤに優しい路面状況が要因だ。2つのサーキットを比べてみると、バーレーンの路面は粒が多く角が立っている印象だ。一方でジェッダの路面は粒が大きく平らで柔らかめで、タイヤへの攻撃性は低そうに見える。
ルクレール、早くも3機目のCEを投入へ/金曜日の様子
●ルクレール、早くも3機目のCEを投入へ/金曜日の様子
まさか、またか、開幕戦でパワーユニットトラブルに泣かされたフェラーリのシャルル・ルクレールが2戦目にして3機目のCEを投入すると発表。シーズンの上限は2機とあって10グリッド降格ペナルティが適応されてしまう。序盤から踏んだり蹴ったり、早々にトラブルを解消しておきたいところではあるが。
シーズン屈指の高速サーキットであるジェッダ。各ドライバーのトップスピードを比較するとレッドブルが安定して上位タイムを記録しトップはフェルスタッペン。一方で苦戦を強いられているのがマクラーレンの2台で、ともに低空飛行。このまま不調が続くとノリスの移籍に関する噂話が流れるのも自然と言えば自然。
さてフォーミュラE並にコース幅が狭いジェッダは、ピットも狭い。レッドブルのセルジオ・ペレスがガレージからのピットアウトを試みるも切り返す羽目に。街やサーキットを拡張する難しさは想像に容易く、マシンが大型化する潮流はどこかで変更する必要があるように思える。
そんなペレスはフリー走行中に「マシンから異臭がする」と無線。その後ギヤボックス交換が発表され、パワーユニットのトラブルでなかったのは不幸中の幸か。
プラクティス中の追い抜きにも緊張が走る。前をいくペレスをフェラーリのカルロス・サインツがS字で交わすも2台は接触スレスレに。
こちらはハースのニコ・ヒュルケンベルグと絶好調のアストンマーティン、フェルナンド・アロンソのワンシーン。決勝想定とはいえDRSを使用してオーバーテイクする様はバトルそのもの。勢いは分かるが、日曜までお待ちいただきたい。