作新、打撃戦制し初戦突破 大分商に8-6 選抜高校野球2回戦

初戦を突破し笑顔で応援席に駆け出す作新ナイン=19日午後2時10分、兵庫県西宮氏市の阪神甲子園球場

 第95回選抜高校野球大会は19日、1、2回戦3試合を行い、作新学院(6年ぶり11度目)は初戦の2回戦で大分商(3年ぶり7度目)に8-6で勝利した。作新学院の初戦突破は前回出場した2017年以来6年ぶり、県勢は18年の国学院栃木以来5年ぶり。

 作新学院は二回、1死二、三塁の好機に上野飛馬(うえのひゅうま)の左前2点適時打で先制。さらに2死満塁で東海林智(しょうじさとし)の右前打で2点を加えた。4-2で迎えた六回は2死二塁から代打細谷季登(ほそやきなり)が右前適時打を放ち1点を追加。1点差に迫られた七回は1死一、三塁で斎藤綾介(さいとうりょうすけ)が左前適時打を放つと、満塁で塙綸ノ亮(はなわりんのすけ)が右犠飛。続く上野がこの試合2本目の適時打を放ち計3点を追加した。

 投手陣は先発の左腕川又楓(かわまたかえで)が四回途中で降板。その後、2番手の市川春之介(いちかわしゅんのすけ)が六回まで1失点の力投を見せた。七回、この回から登板した3番手の福冨竜世(ふくとみりゅうせい)が1死一、二塁のピンチを招くと、遊撃を守っていた磯圭太(いそけいた)がマウンドへ上がった。

 磯はこの回の大分商の反撃を2点にしのぐと、八回は伸びのある直球で三者凡退。九回は制球を乱し2四死球と2安打で2点を失い、なおも1死一、二塁のピンチを背負ったが、最後は左飛と一塁走者が帰塁時に二塁を踏み忘れたアピールプレーで試合終了となった。

 作新学院の3回戦は大会第7日の24日第3試合で英明(香川)と対戦する。

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