優勝目指し大声援 WBC準々決勝 宇都宮のスポーツバー【動画】

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本がイタリアとの準々決勝に臨んだ16日夜、宇都宮市内のスポーツバーには、“負けたら終わり”の一戦で勝利を願うファンが集結した。準決勝からは舞台が米国へ移るため、日本での試合は最後となる。新型コロナウイルス感染対策のマスク着用が13日から緩和されたため、客の多くは脱マスク姿で大声援。準決勝進出を決めた侍ジャパンに「目指せ優勝」とエールを送った。

 16日午後6時半、宇都宮市馬場通り3丁目のスポーツバー「バッファローキング」。約100インチの大型スクリーンで熱戦を楽しもうと続々とファンが訪れ、すぐに満席となった。

 同7時過ぎ、大谷翔平(おおたにしょうへい)がマウンドに上がると、大きな拍手と歓声で迎えた。三振を奪うたびに、「よしっ」「格好良過ぎ」。二回には164キロをマークし、店内はどよめきに包まれた。

 幼稚園から高校まで野球歴15年の同市西原町、会社員堀口湧太(ほりぐちゆうた)さん(23)は「歴代最強の日本代表」と言い切る。吉田正尚(よしだまさたか)のファンで、自身も学生時代に外野手だった。「予選からずっとチームの鍵になっている」と目を輝かせた。

 三回には日本が1点を先制。「よっしゃ」と立ち上がり、拳を付き合わせた。さらにその直後、岡本和真(おかもとかずま)が圧巻の3ランを放つと、「よくやった!」。店内は熱狂と興奮に包まれた。

 出張で市内を訪れた東京都練馬区、会社員三田村嘉浩(みたむらよしひろ)さん(52)は「三回の大谷のセーフティバントから流れが変わった。大谷が塁に出るとチーム全体が元気になる」と熱く語る。

 同市元今泉1丁目、会社員小田裕嗣(おだゆうじ)さん(25)は「準々決勝だけあって緊張感がある。でも日本代表はきっと勝って優勝してくれると信じている」と力を込めた。

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