ロッキーズがプロファー獲得へ WBCオランダ代表監督が打撃コーチ

日本時間3月20日、オプトアウト(契約破棄)の権利を行使してパドレスからフリーエージェント(FA)となっていたジュリクソン・プロファーがロッキーズと契約合意に至ったことが明らかになった。契約条件は1年775万ドルで、プロファーが400打席以上に出場した場合、追加で100万ドルのボーナスが支払われるという。なお、プロファーは無所属のままオランダ代表としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場していたが、オランダ代表のヘンスリー・ミューレンス監督はロッキーズの打撃コーチを務めている。

先月30歳になったプロファーは、昨季パドレスで152試合に出場して打率.243、15本塁打、58打点、5盗塁、OPS.723を記録。パドレスと3年2100万ドルの契約を結び、今季まで契約が残っていたが、オプトアウトの権利を行使してFAとなった。ところが、なかなか新天地が決まらず、無所属のままWBCオランダ代表としてプレーすることに。そのオランダ代表を率いたミューレンスが打撃コーチを務めているロッキーズに加わることが決まった。

プロファーの加入により、正左翼手に予定されていたクリス・ブライアントが右翼に回るとみられる。左翼プロファー、中堅ヨナタン・ダーザ、右翼ブライアントが基本の布陣となりそうだ。指名打者がメインとなるチャーリー・ブラックモンはブライアントの休養日に右翼を守ることになるだろう。ロッキーズはランドール・グリチックがヘルニアの手術を受けて出遅れるなど外野手の層が薄くなっていたが、プロファーの加入でその課題を解決することができた。

プロファーはレンジャーズ時代に球界ナンバーワン有望株として大きな期待を背負っていた選手。度重なる故障もあり、期待されていたほどの活躍を見せることはできていないが、2018年以降はレギュラークラスの選手に成長。メジャー9年間で通算648安打、打率.238、78本塁打、313打点、46盗塁、OPS.708を記録している。

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