メッツ・スチュワートがサイクル安打 チームはカージナルスに敗戦

日本時間3月20日、メッツのDJ・スチュワートがカージナルスとのオープン戦でサイクル安打を達成した。オープン戦でのサイクル安打は3年ぶりで、前回もメッツの選手(2020年のジョネシュウィ・ファーガス)がカージナルスを相手に達成している。「人生で初めてだ。オープン戦とはいえ、とても嬉しいよ」と語ったスチュワート。マイナー契約の招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、オープン戦では14試合に出場して打率.435、1本塁打、11打点、OPS1.364と好調を維持している。

スチュワートは「8番・左翼」でスタメン出場。初回の第1打席でセンターへの2点タイムリー三塁打、3回裏の第2打席でライトへのヒット、5回裏の第3打席でライトへの二塁打を放ち、サイクル安打にリーチをかけた。7回裏に第4打席が回ってきたが、ここでエリック・シャベス・ベンチコーチが「本塁打を打てばサイクルだぞ」と教えてくれたという。まだ今年のオープン戦で本塁打を記録していなかったスチュワートだが、見事にライトへの1号2ラン。4打席でサイクル安打を達成した。

試合は初回に5点を先制したメッツがスチュワートの活躍もあり、7回を終了した時点で7対4と3点をリード。ところが、8回表にカージナルスが反撃し、一死2・3塁から連続タイムリーで2点を返して1点差。さらに一死満塁からメッツに守備のミスが出て、カージナルスが8対7と逆転に成功した。

メッツは8回裏、9回裏と2イニング連続で無得点に終わり、7対8で逆転負け。8回表の守備からベンチに退いたスチュワートは4打数4安打4打点の大活躍だったが、チームの勝利にはつながらなかった。これでメッツはオープン戦21試合を終えて9勝12敗。一方、逆転勝利を収めたカージナルスはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に多くの主力選手を派遣しながらも13勝6敗と好調で、フロリダ州で行われているグレープフルーツ・リーグの首位を走っている。

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