埼玉うらやましい!高値の県品種イチゴとんでもなくすごい さらに良質生産の「高設栽培」に県庁の協力期待

大野元裕知事(右)にイチゴをPRする長谷川裕晃会長(中央)=14日、県庁

 肥料を溶かした養液を使いイチゴを栽培する農家でつくる「養液いちご研究会」(長谷川裕晃会長)は14日、大野元裕埼玉県知事を表敬訪問し、収穫したイチゴをPRした。行田市の「ベリーズファーム・ハセガワ」代表の長谷川会長は「県品種のあまりんは引き合いが多く、高いが売れる。他県の生産者からもうらやましがられる」と笑顔で強調した。

 養液いちご研究会は情報を共有し技術向上を目指す団体で、会員は約140人。養液を使う高設栽培は土耕栽培よりも費用や技術力が必要だが、高品質な作物を生産でき、作業負担も少ない。ベビーカーも施設に入れるので、観光農園にも適しているという。

 長谷川会長は「優れた3品種を出すのはとんでもなくすごいが、あまりんは収量が少ない。エネルギーを多く使う高設栽培は燃料費高騰の影響も大きい」と県の協力に期待した。3品種を開発した県農業技術研究センターの尾田秀樹さんは「あまりんは優等生だが、かおりんがお気に入り」と話し、「べにたまは市場流通に活用してほしい。今後も知見を集積し提供していく」と話した。

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