大使館とタッグ!ヤオコーが1年間「イタリアフェア」 ワインやハム、チーズも…「本物の良さを見てほしい」

川越南古谷店でフェアを視察したエリカ・ディジョバンカルロ部長(右)と川野澄人社長=15日、埼玉県川越市

 スーパーマーケットのヤオコー(埼玉県川越市)は今月から、イタリア大使館の協力の下、イタリア産ワインや食品を販売する大規模なイタリアフェアを開催している。フェアはヤオコー全店舗で来年3月まで開催される。期間中は試飲会イベント、交流サイト(SNS)での発信も行う。

 15日、川越南古谷店の店内には「美食のイタリアから直輸入」と書かれたのぼりや旗が多く掲げられ、ワインやハム、チーズ、調味料などイタリアに関連する商品がずらりと並んだ。買い物客らは普段目にする機会の少ない商品に興味を示し、手を伸ばしていた。

 イタリア大使館貿易促進部とヤオコーは昨年12月、イタリア製品の販売促進のためのパートナーシップを締結。イタリア政府が主導する輸出事業の一環で、食品部門では、これまでに各国で21のプロジェクトが実施され、日本では3番目。イタリア大使館がヤオコーとイタリア企業の取引を仲介する。

 同日、同社の研修センターで会見した川野澄人社長は「種類豊富な食材や日常的に楽しめる料理が多い」とイタリア食品に力を入れてきた理由を説明し、「フェアを通じ日常を楽しむライフスタイルを提案し、健康づくりにつなげたい」と意気込んだ。

 川越南古谷店でフェアを視察した同大使館貿易促進部のエリカ・ディジョバンカルロ部長は「売り場には種類豊富な良い商品が並び、明るく美しい雰囲気で感動した」と絶賛。「今回のプロジェクトでリタリア製品の普及を目指したい。多くの日本人に本物のイタリアの良さを見てほしい」と期待を示した。

© 株式会社埼玉新聞社