春のセンバツ、優勝候補の広陵高校（広島）が、初戦を突破しました。そして、プロ注目の怪物スラッガーが、背中を追い続けた兄の前で大活躍でした。
広陵高校の3番は、全国から注目を集めるスラッガー・真鍋慧（けいた）。アルプススタンドから大きな声援を送る真鍋の親せきグループの中に法政大学で野球を続ける4つ上の兄・駿（たけと）さんの姿がありました。
真鍋慧の兄 真鍋駿
「ホームラン見たいって気持ちもあるけど、同じ野球をやっている人間としては、チームがほしい場面で1本とか、チームの勝利に貢献できる1本、1打を打ってもらえれば」
試合は、初回から真鍋にチャンスで回ります。ここは、相手バッテリーに警戒され、フォアボール。
広陵は、続く4番・小林がしっかりランナーを返し、初回に先制します。
その後、両チームの堅い守備で無得点が続いて迎えた5回表。復活したアルプスの大声援を受け、広陵打線がつながります。
広陵の1番・田上がツーベースで出塁すると、ランナーを3塁まで進めて、バッター3番・真鍋。緊迫した展開で貴重な追加点を奪います。
真鍋慧の兄 真鍋駿
「やりましたね。やっと見れました」
身長189cmの真鍋は、足でも甲子園ファンを沸かせます。4番・小林のこの当たりでファーストから一気にホームへ！ 広陵は、さらにもう1点追加して、リードを4点とします。
真鍋は、第4打席にもツーベースヒットを放ち、猛打賞。怪物スラッガーが広陵打線を引っ張る大活躍。
試合は、広陵の2年生エース・高尾が二松学舎打線を8回無失点の好投。
9回は、3年生の倉重が試合を締めて、広陵が5対0で初戦を突破しました。
広陵高校 中井哲之 監督
「楽器の音だったり、声援だったりを聞いて、いつもと違う緊張感があって･･･みたいな選手も何人かいました」
広陵高校 3年 真鍋慧 選手
「前回（のセンバツ）よりお客さんがたくさん入っていたし、声出し応援という形で応援していただいたので、すごくテンションが上がったというか、楽しかった。思いっきり振った結果が、間に落ちるヒットになって、とてもよかった」
