広島カープは、土日にマツダスタジアムで去年の日本一、オリックスを迎え、オープン戦2試合を戦いました。
18日(土) 対 オリックス戦(マツダスタジアム)
マスクなしでの声出し応援が解禁されたオリックス戦。先発は、初の開幕ローテ入りを狙う2年目の 森翔平 でした。
前回の登板では3回を投げ、4つのフォアボールと制球に課題が残りましたが、この日も2回、3つのフォアボールで満塁のピンチを背負います。ここで粘りを見せた森、無失点で切り抜けます。
しかし、4回。この日、6個目のフォアボールを出すと、その後のピンチで2本のタイムリーを浴び、2失点。新井貴浩 監督も「持っているものの半分も出せていない」と話し、今後はファームでの調整となりました。
一方、打線は4回ウラ。5番・指名打者でオープン戦 初出場のチーム最年長・松山竜平。キャンプから2軍調整が続いていた37歳が、全力疾走。内野安打をもぎ取り、元気な姿を見せました。
19日(日) 対 オリックス戦(マツダスタジアム)
日曜日、カープの先発は、九里亜蓮。初回に先制を許しますが、すぐに立て直します。
3回、ランナー3塁・1塁のピンチの場面。自らの好フィールディングで相手の追加点を防ぎます。
すると、攻撃ではクリーンナップの並びを替えた打線が機能します。1点を追いかける4回、2アウトから4番・マクブルームが出塁し、5番・坂倉がスタンドまであともう一伸び…、フェンス直撃のツーベースで、マクブルームが同点のホームを踏みます。
さらにランナー2塁で、前の打席にツーベースを放ったデビッドソン。センターへ弾き返し、坂倉将吾 がホームイン。カープは5番・6番の連続タイムリーで勝ち越します。
「シーズン前に球数を投げて反応を見たかった」という九里は、7回 111球を投げ、被安打3の1失点。手ごたえを得たマウンドとなりました。
カープは、9回に逆転を許しますが、ウラの攻撃で粘りを見せます。先頭の 上本崇司が、気迫の内野安打で出塁すると、その後、3塁まで進み、打席には途中出場の松山。
新井監督も「さすが松山さんですね」と順調な仕上がりにほっとするタイムリーで同点に追いつきます。
しかし、反撃もここまで。試合は、5対5の引き分けに終わりました。