日本時間21日に行われるWBC準決勝の日本対メキシコ。この両者はサッカーでも幾度となく対戦してきた。
メキシコといえば個性的すぎるユニフォームで、これまでに何度も注目を集め話題を提供してきたチーム。クセが強いデザインは、時に見る者によって完全に好き嫌いがわかれることもある。
ここでは、最高とも最悪とも評される数々のメキシコのユニフォームをご紹介しよう。
2020五輪
メキシコ代表 2020 Li-Ning 東京オリンピック ホーム
新型コロナウイルスの影響により、1年遅れの2021年に開催された2020東京オリンピックでのユニフォーム。サプライヤーはadidasではなく中国のスポーツブランドLi-Ning(リーニン)が担当した。
民族模様を思わせる幾何学模様が特徴で、ハッキリ言ってしまうとLi-Ningにしては上出来なデザインだ。
2021ホーム
メキシコ代表 2021 adidas ホーム
メキシコといえばグリーンのイメージだが、2021モデルのホームキットは2019モデルに続いてブラックが基調色。サブカラーに使ったピンク(adidasの色名はレアルマジェンタ)が衝撃的で話題となった。そのピンクでメキシコの遺跡にも使われている「グレカ」という幾何学模様を描く。
2010ホーム
メキシコ代表 2010 adidas ホーム
2010年の南アフリカW杯などで着用したユニフォーム。エンブレムにも描かれている鷲の羽のフェザーパターンを全体に描いたデザインが特徴的で、つやつやと光沢感のある生地も大変美しい。この羽模様は概ね好評だったが、爬虫類の鱗(うろこ)みたいで嫌だという反応も一部で見られた。
2022アウェイ
メキシコ代表 2022 adidas アウェイ
2022年のカタールW杯に向けて投入されたアウェイユニフォームは、オフホワイトとバーガンディ(ワインレッド系)の2色が絶妙。シャツ全体にアステカ文明で崇拝された文化神・農耕神とされる「ケツァルコアトル」を大胆に描いている。残念ながらカタールW杯では未使用に終わった。
2012五輪
メキシコ代表 2012 Atletica ロンドンオリンピック ホーム
2012年のロンドン五輪で使用したユニフォームは、鷲を描いた胸のグラフィックが印象的なデザイン。1990年代から2000年代初頭までA代表のサプライヤーだったAtleticaが担当している。浅めの立ち襟がメキシコのキットでは大変珍しいスタイルだ。
1994W杯
メキシコ代表 1994 Umbro GKユニフォーム
1994年のアメリカW杯で着用したGKユニフォーム。当時の守護神ホルヘ・カンポスのため制作した専用キットで、サプライヤーUmbroの象徴であるダブルダイヤモンドを落とし込んだデザインは、完全に好き嫌いが真っ二つに分かれた。
カンポス専用GKユニフォームは数種類あるが、どれもエンブレムを付けないのが特徴。試合ごとに異なるデザインを着用していたが、色使いがド派手なこのキットはアイルランド戦で登場している。
1998ホーム
メキシコ代表 1994 Umbro GKユニフォーム
メキシコユニの特集となれば欠かせないのが、通称アステカユニと呼ばれるこのキット。1998年のフランスW杯で着用して世界中のサッカーファンを驚愕させた。この強烈すぎるデザインは今でもユニフォームファンの間で最高・最悪と評価が分かれる。
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デザインはメキシコの歴史に深く関係するもので、アステカ文明時代の遺物「太陽の石」がモチーフ。中央に描かれている“舌を出す顔”は、「太陽の石」の中心にある大地の神トラルテクトリだ。
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