大分トリニータU-18 チームの核となる3選手が2種登録 【大分県】

大分トリニータU-18のMF松岡颯人(大分東明2年)、FW木許太賀(同)、DF小野俊輔(同)の3選手が、Jリーグでの公式戦に出場できる2種登録選手としてトップチームに練習参加している。昨年は保田堅心、佐藤丈晟が2種登録で試合に出場し、プロ契約を勝ちとった。松岡は「プロのスピード、強度に慣れてきた。自分の特徴を出して試合に絡めるようにアピールしたい」と意気込む。

下平隆宏監督は「現時点では(トップチームの)戦力としては考えていないが、不測の事態に備えて準備してほしい。素材としては面白い。クラブとして下部組織の選手を育てたいという哲学があり、3人はチャンスと捉えてほしい」とエールを送る。その一方で、「トップチームの練習に『お客さん』として参加するのなら、今後は練習に呼ぶことはない。あくまでも(プロ選手と)対等であり、向上心を持ってほしい」と高校生ではなくプロ候補生として厳しい目を向ける。

トップチームの練習参加は成長を加速させる

3選手は昨年も2種登録となっており、松岡は天皇杯2回戦で後半40分からピッチに立った経験がある。ドリブル突破を持ち味とする木許は「吸収できることが多い。ゴールに絡むプレーの精度を上げたい」と話し、1対1の強さが特徴の小野は「カバーリングやインターセプトなどの位置取りなど、練習後にトップの選手からアドバイスをもらえている。すごく参考になっている」と収穫を感じている。

トップチームでは若き才能が今季も着実に出場時間を伸ばしている。5節・千葉戦で2得点を決めた高畑奎汰、開幕戦から先発出場を続け、チームに欠かせない存在となった弓場将輝らU-18出身が活躍する。「中学の頃から見ていた選手がトップチームでプレーする姿は刺激になる。自分たちも同じ場所に立ちたい」(松岡)との思いは強い。まずは練習で評価を高めて試合に出場し、彼らが一人でも多くトップメンバーに躍り出ることで、大分トリニータの未来が明るく照らされるはずだ。

左から小野俊輔、松岡颯人、木許太賀

(柚野真也)

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