カージナルス・デヨング 腰痛の再発により故障者リスト入り濃厚に

侍ジャパンにおけるラーズ・ヌートバーの活躍により、日本での注目度もアップしつつあるカージナルス。そのカージナルスで「勝負の1年」を迎えているのが29歳のポール・デヨングだ。デビューした2017年に打率.285、25本塁打、OPS.857の好成績を残し、翌年3月に6年2600万ドル+球団オプション2年の契約を手にしたデヨングだが、過去2シーズンは打率1割台に低迷。今季結果を残せないようであれば、カージナルスがオプションを行使する可能性は低く、チームを去ることになるだろう。

デヨングは現在、腰痛に悩まされており、オープン戦の出場は日本時間3月12日のアストロズ戦が最後。6試合に出場して1本塁打を放っているとはいえ、13打数2安打(打率.154)と思うような結果を残すことができていない。この1週間ほど、腰の状態は改善されつつあったようだが、ここにきて腰痛が悪化。練習を再開できるまでに1週間前後を要する見込みであり、そこから準備を再開しても、おそらく開幕には間に合わない。よって、故障者リストに入ってシーズン開幕を迎える可能性が極めて高くなっている。

今季のデヨングはオープン戦から結果を求められる立場だった。内野のレギュラーは一塁ポール・ゴールドシュミット、二塁ブレンダン・ドノバン、三塁ノーラン・アレナド、遊撃トミー・エドマンで固まっているが、ドノバン以外の3人はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場。彼らが不在のあいだにオープン戦で多くの出場機会を得られる見込みだったため、そこでアピールしたいところだったが、それは叶わなかった。

デヨングの離脱は、開幕ロースター入りを狙う他の選手にとってチャンスが拡大したことを意味する。控え野手の最後の1枠は若手有望株のアレック・バーレソンやマイナー契約のテイラー・モッターが争っているが、守れるポジションが限られるバーレソンではなく、内外野の様々なポジションを守ることができるモッターが開幕ロースター入りの切符を手にすることになるかもしれない。

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