アルトゥーベが右手親指の骨折で離脱 WBC準々決勝で死球を受ける

アストロズは2011年以来12年ぶりにホセ・アルトゥーベが二塁を守らない開幕戦を迎えることになった。日本時間3月20日、アストロズは前日のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝で死球を受けたアルトゥーベが右手親指を骨折していることを発表。デイナ・ブラウンGMによると、アルトゥーベは近日中に手術を受ける予定だという。「大打撃だ」とブラウンGM。「検査で骨折が判明し、手術を受けることになってしまった。残念だ。まだ医師による診断中なので、復帰までのタイムテーブルは未定」と語った。

アルトゥーベはベネズエラ代表の一員としてWBCに出場していたが、日本時間3月19日に行われたアメリカ代表との準々決勝の5回にダニエル・バードの投球を右手に受けて負傷交代。検査の結果、右手親指の骨折が判明した。「もちろん、誰も怪我をすることを望んでいないし、故障者リストに入って開幕を迎えることも望んでいない。僕は自分にコントロールできることをやるだけ。それは早く回復し、できるだけ早くチームに戻ることだ」とコメント。米メディアの報道によると、バードはアルトゥーベの連絡先を知らないため、まだ直接連絡できていないようだが、アメリカ代表のチームメイトにアストロズの選手がいるため、連絡先を入手してアルトゥーベに連絡するつもりだという。

現在32歳のアルトゥーベは今季がメジャー13年目のシーズン。メジャー2年目の2012年から毎年二塁手として開幕スタメンに名を連ね、アストロズを牽引してきた。3度目の首位打者に輝いた2017年にはMVPを受賞。昨季は141試合に出場して打率.300、28本塁打、57打点、18盗塁、OPS.921の好成績を残した。順調にいけば通算3000安打に到達できる可能性もあり、一刻も早い戦列復帰が望まれる。

同僚のアレックス・ブレグマンは「彼は世界最高の選手の1人であり、このチームのリーダー。強くなって戻ってきてくれると思う」とコメント。ダスティ・ベイカー監督は「頭を整理して、どう対処するかを考えないといけない。大きな損失だよ。これほど大きなダメージはなかなかない」と素直な心境を吐露した。現有戦力ではマウリシオ・デュボンやデービッド・ヘンズリーが代役候補となるが、ブラウンGMは球団外部からの補強に動く可能性も示唆している。

© MLB Advanced Media, LP.