侍ジャパンの劇的勝利が「WBC史上最高の試合」に! MLB公式サイトが選出

劇的サヨナラ打を放った侍ジャパン・村上宗隆 @Getty Images

日本時間3月21日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)はフロリダ州マイアミのローンデポ・パークで侍ジャパン対メキシコの準決勝が行われ、侍ジャパンが村上宗隆(ヤクルト)の一打で劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めた。MLB公式サイトではトーマス・ハリガン記者が大会史上のベストゲームTOP10を選出し、それを随時更新しているが、侍ジャパンが準決勝で勝利したあとにランキングが更新され、侍ジャパンの劇的勝利が見事1位に選ばれた。

侍ジャパンが劇的勝利を収める前の時点の1位は、延長10回にイチローが決勝打を放ち、侍ジャパンが大会連覇を決めた2009年の第2回大会の決勝だった。侍ジャパンが村上の一打でWBCではチーム史上初となるサヨナラ勝ちを収めた一戦は、あの歴史に残る死闘を超え、「WBC史上最高の試合」という評価を得たことになる。このランキングを担当しているハリガン記者は、以下のように記している。

「この試合は一進一退の攻防が繰り広げられながら、まさに全てが詰まった試合だった。21歳の天才投手、佐々木朗希が102マイルの速球を投じ、メキシコは4回表にルイス・ウリアスの3ランで先制。試合が進むなかで、日本の反撃は左翼ランディ・アロザレーナの好守にことごとく阻まれ、岡本和真の本塁打性の当たりもアロザレーナに奪われた」

「7回裏に日本が吉田正尚の2ボール2ストライクからのファウルポール直撃の大きなひと振りでようやく反撃を開始。しかし、ドラマはまだ始まったばかりだった。メキシコは日本最高の投手、山本由伸を攻め、5対4とリードして9回裏を迎えた」

「9回裏、日本の先頭打者は大谷翔平だった。大谷はメキシコのクローザー、ジオバニー・ガイエゴスから二塁打を放って出塁し、劇的な逆転勝利への道のりが幕を開けた。次打者の吉田は四球を選び、サヨナラの走者が塁に出た。ここで村上のための舞台が整い、王貞治の記録を超える日本人選手新記録となる56本塁打を放った村上は今大会で大苦戦を強いられていたが、センターオーバーの2点タイムリー二塁打。侍ジャパンをアメリカが待つ決勝に導いたのだった」

日本時間3月22日には侍ジャパン対アメリカの決勝が行われる。「WBC史上最高の試合」に選ばれた準決勝を超えるような、熱い戦いを期待したい。

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