海外からキャリアを開始!Jリーグで活躍した「逆輸入選手」10人

海外リーグでキャリアをスタートさせ、Jリーグでプレーする選手たちを「逆輸入選手」と称することがある。

印象的な活躍をした選手10人を選んでみた。

千葉和彦

キャリアを開始したチーム:AGOVVアペルドールン(オランダ)

高校卒業後に知人の伝手を頼って、当時オランダ2部のAGOVVアペルドールンとアマチュア契約。同ディヴィジョンのFCドルトレヒトでもプレーした。

2005年に帰国後はサンフレッチェ広島で3度のJ1優勝に貢献し、日本代表にも選出。現在はアルビレックス新潟で守備の柱としてプレーしており、陽気な性格でサポーターからの人気も高い。

中川風希

キャリアを開始したチーム:バリェカスCF(スペイン)

関東学院大卒業後にスペインへ渡り、当時5部相当のバリェカスCFでキャリアを開始。当時スペイン4部相当のサン・イシドロにステップアップした後、2017年にFC琉球へ移籍した。

2018シーズンに32試合16得点を挙げてJ3優勝とJ2昇格に寄与。その後、2019年3月に横浜F・マリノスへ電撃移籍し、京都サンガF.C.、琉球への復帰を経て、昨季からFC今治でプレーしている。

大﨑玲央

キャリアを開始したチーム:カロライナ・レイルホークス(アメリカ)

桐蔭横浜大卒業後に当時アメリカ2部相当のカロライナ・レイルホークスでデビューし、29試合に出場。1シーズンを過ごした後に、下部組織でプレーした横浜FCへ入団した。

徳島ヴォルティス、ヴィッセル神戸でキャリアを重ね、神戸ではアンカーやセンターバックなど守備の要としていぶし銀の活躍を披露している。

木下康介

キャリアを開始したチーム:フライブルク(ドイツ)

横浜FCユース在籍時の高校3年次、イングランド1部マンチェスターシティとドイツ1部フライブルクからオファーを受けた有望株は、フライブルクとプロ契約を交わした。

だがフライブルクでは芽が出ず、ドイツ4部相当のホンブルク、スウェーデン1部ハルムスタッズ、ベルギー1部シント=トロイデン、ノルウェー1部スターベクを渡り歩いた。

帰国後は浦和レッズ、水戸ホーリーホックでプレーし、水戸では昨季38試合12ゴールをマーク。今季、J1の京都サンガF.C.へ加入した。

河田篤秀

キャリアを開始したチーム:アルビレックス新潟シンガポール(シンガポール)

阪南大卒業後にシンガポール1部のアルビレックス新潟シンガポールへ入団。プロ2年目にリーグ戦13得点を挙げて年間最優秀選手に選出された。

この活躍が評価され、2017年、本家のアルビレックス新潟と契約。その後、徳島ヴォルティスで2019シーズン、30試合13ゴールを記録しチームの得点源となった。現在は大宮アルディージャでプレー。

澤昌克

キャリアを開始したチーム:スポルティング・クリスタル(ペルー)

仙台大を中退してアルゼンチンの名門リベール・プレートの下部組織を経て、ペルー1部スポルティング・クリスタルでプロデビューを果たした。

ペルーではボログネシ、ムニシパル、シエンシアーノなどを渡り歩いた。

2007年にはムニシパルで38試合10得点とリーグの最優秀外国人選手賞を受賞。ペルー協会から代表入りを打診されるほど活躍した。

日本では柏でプレーし、独特なリズムのドリブルと卓越したタッチでチームのJ1初制覇に貢献した。

土屋征夫

キャリアを開始したチーム:ECノロエスチ(ブラジル)

東京都立田無工業高を卒業後ブラジルに渡り、当時ブラジル州選手権3部だったECノロエスチでキャリアを開始した土屋。

愛称の「バウル」も同チームの本拠地が由来という。名門インテルナシオナウ、バフェットスECを経て1997年にヴェルディ川崎(現東京V)とプロ契約を果たした。

ヴィッセル神戸では北本久仁衛、シジクレイと3バックを形成し、ファンから「ピカッとスリー」と呼ばれて愛された。

ヴァンフォーレ甲府では2017年、アスルクラロ沼津現監督の中山雅史氏が持つルヴァンカップ戦最年長出場記録、最年長ゴール記録を更新するなど、記録にも記憶にも残る活躍を見せた。

中澤佑二

キャリアを開始したチーム:アメリカFC(ブラジル)

「ボンバー」の愛称で有名な中澤は高校卒業後にブラジルへ飛び、当時ブラジル2部アメリカFCでキャリアを始めた。

しかしビザの問題で退団を強いられ、1999年、練習生契約で東京ヴェルディに入団。プロ契約を勝ち取った後に横浜F・マリノスへ移籍した。

J1通算500試合出場を達成し、代表キャップも110試合出場と日本を代表する伝説的なセンターバックとなった。

宮市亮

キャリアを開始したチーム:アーセナルFC(イングランド)

中京大中京高時代から目にも止まらないスピードで注目されていた宮市は、高校卒業後にイングランドの名門アーセナルと契約した。

すぐに期限付き移籍でオランダ1部フェイエノールトへと加入し、強烈なミドルシュートとスピードを生かしたドリブルで多くの人々を魅了。だが、度重なる負傷で期待されたキャリアは歩めなかった。

ボルトン、ウィガン、トゥウェンテを渡り歩き、ドイツ2部ザンクトパウリでプレー。国内初挑戦となった横浜F・マリノスでは2022シーズン、15試合3得点3アシストと活躍して日本代表に返り咲いた。

三浦知良

キャリアを開始したチーム:サントス(ブラジル)

記録を塗り替え続ける“キングカズ”は、静岡学園高を中退して15歳でブラジルへと渡った。

ブラジルのユースチームでプレーした後は、サッカーの王様ペレも所属したサントスとプロ契約。その後は説明不要の活躍を見せ、国内、国外で日本を代表する選手として君臨した。

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日本人初のイタリア1部移籍、国際Aマッチ55得点、数々の最年長記録など功績は数えきれないほど。今季はポルトガル2部オリヴェイレンセに海外移籍し、56歳になってもキングは衰えを知らない。

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