WBCメキシコ代表アロザレーナ、昔はサッカーの方が得意だった!?サッカー選手の弟がぶっちゃける

WBC準決勝 SAMURAI JAPAN(日本代表)VSメキシコ代表の試合で、好守を連発したのがレフトのランディ・アロザレーナ(スペイン語の発音はアロサレナ/アロサレーナ)だ。

背番号と同じ56のネックレスをつけ、6番岡本和真(巨人)のホームラン性の当たりを大ジャンプで捕球するなど恵まれた身体能力を見せつけた。

もともとはキューバ代表

WBCではメキシコ代表だったアロザレーナだが、1995年の生まれで、出身はキューバ。ユース年代はキューバ代表としてプレーしており、2013年のU-18W杯では銅メダルを獲得している。

一度はキューバリーグでデビューしたものの、2015年(2016年とも)にイカダでメキシコへ渡り亡命を発表。短期間メキシコリーグでプレーした後、同年7月にセントルイス・カージナルスと契約。2017年よりアメリカでプレーしている。

2022シーズンはタンパベイ・レイズに在籍し.263、HR20本、89打点とMLBのレギュラーとして活躍した。

後年、メキシコの市民権を獲得したことで、WBCのメキシコ代表入りも果たす。今大会はメキシコ代表のリードオフマンとしてプールCでは打率.500を記録。MVPに輝いた。

そんな、ランディ・アロザレーナだが、弟ライコ・アロザレーナもまたアメリカでプレーしている。ただし、サッカーで。

家族はサッカー選手…「夢はレアル・マドリード」

1997年3月生まれのライコ・アロザレーナは兄と同じく背番号56をつけるが、プレーしているのはサッカー、そしてゴールキーパーである。

14歳の時に野球をしたというが、サッカー選手でゴールキーパーだった父と同じくGK道を志すこととなる。

キューバのリオ州にあるFCピナール・デル・リオでキャリアをスタートさせる。この頃にはU-20キューバ代表としてもプレー経験がある。

メキシコ、そしてアメリカと渡っていった兄を後年追うようにして、2018年よりメキシコへ渡りベナドスというチームと契約、その後アメリカの下部リーグにあたるUSLを中心にプレーしている。2022シーズンはUSLの中で2部(上から数えて3部相当)にあたるUSLリーグワンのフォワード・マディソンにローンされていた。

兄と違いアメリカでプレーはしているが亡命はしておらず、2022年11月のドミニカ共和国戦でキューバA代表初capを飾っている。

現在は、兄と同じくタンパベイにあるサッカーチーム、タンパベイ・ロウディーズに所属している。夢はヨーロッパへ渡り、レアル・マドリーでプレーすることだという。

『ABC』のインタビューによると、「兄が56番をつけていたので自分も同じ56番をつけた」「2つの違うスポーツで兄弟が同じ番号を付けることは素晴らしい」とコメント。

なお、サッカーを始めたのは10代になってからで「子供のころは自分の方が野球がうまく、ランディの方がサッカーがうまかった」そう。

兄弟仲もよく、Instagramでは時折二人の睦まじい写真があがることもある。

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それにしても似ている兄弟だが、髪型を一緒にする話もあったのだとか。

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