【佐野】市観光協会は、文教大国際学部の学生ら、奈良渕町のレジャー施設「奈良渕316」との共同で、市の名物「佐野らーめん」をイメージしたソフトクリーム「佐野らーめんソフト」を開発した。本物のナルト、海苔(のり)、メンマ、ネギをトッピングし、冷やしたラーメンスープをかける異色の組み合わせ。同大4年宮澤潤(みやざわまさる)さん(22)は「意外性と写真映えを狙った。市の新名物として広めたい」と自信をのぞかせた。
同大が同協会職員の母校であることをきっかけに交流が生まれ、共同開発に至ったという。
考案したのは、同大の清水麻帆(しみずまほ)准教授のゼミ生。「夏の暑さが有名な市で、暑い夏にしか食べられない商品を開発したらどうか」という提案が出され、昨年9月ごろに市内の事業者などの協力を得て開発を始めた。
商品はコーンタイプとカップタイプの2種類。バニラ味のアイスを細く絞って麺を表現した。コーンには市ブランドキャラクター「さのまる」のサブレ、カップにはさのまるのもなかをチャーシュー代わりに乗せる。ネギはカボチャの種、ラーメンスープはメープルシロップに変更可能だ。
16日には「奈良渕316」でお披露目式が行われ、学生4人と関係者らが出席。学生に感謝状を授与した同協会の吉田直生(よしだなおき)事務局長は「皆さんが考えてくれた商品を各方面に向けてプロモーションしていきたい」と話した。
商品は4月22日から「奈良渕316」の売店で販売される予定。