卒業アルバム全国コンテストで最優秀賞 壬生の写真館経営の小林さん 獨協医大看護学部を撮影

最優秀賞に輝いたアルバムなどを手にする小林さん

 【壬生】学校の卒業アルバムの出来栄えを競う「2022スクールアルバムコンテスト」の大学・専門学校の部肖像部門で、マロニエ写真館(いずみ町)を経営する写真家小林隆(こばやしたかし)さん(76)が手がけた獨協医大看護学部のアルバムが最優秀賞に輝いた。大学内で一人一人の個性を生かして撮影したポーズ写真が評価された。これまでに優秀賞を受けたこともある小林さんは「念願の最優秀賞」と喜んでいる。

 コンテストは、卒業アルバム専門の営業写真家でつくる「日本商業写真家協会」が主催し、前年度に作られた卒業アルバムが対象。幼稚園から大学までの5部門で行われ、同協会に加盟する全国の写真家から応募があった。

 最優秀賞となった獨協医大看護学部のアルバムは、同学部の卒業生約100人の顔写真と屋外で撮影した私服姿のポーズ写真が掲載されている。

 ポーズ写真は、一人一人の輪郭や体形、表情などに合わせ、小林さんが構図を考えながら一人10カットほど撮った。初めてのポートレート撮影に緊張して顔が引きつってしまう人もいたが、会話をしたり、学生たちにレフ板を持つなどの手伝いをしてもらったりして自然な表情を引き出せるよう工夫した。コンテストでは「若さが表現されている」と評価された。

 「撮影後に『ポーズ写真が欲しい』と言ってくれる学生もいる。いい思い出として心に焼き付けてほしい」と話す小林さん。毎年、従業員と手分けしながら県内の学校約40校のアルバムを作っている。「これからも同業者と腕を磨き、喜ばれる肖像写真を撮りたい」と話している。

 

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