神奈川県知事選23日告示 統一選前半戦がスタート、現職に複数新人挑む 4月9日投開票

 第20回統一地方選は23日、神奈川など9道府県知事選が告示され、前半戦がスタートする。県内では26日に相模原市長選、31日に県議選と横浜、川崎、相模原の3政令市議選も告示となる。いずれも4月9日に投開票される。

 任期満了に伴う神奈川県知事選には、4選を目指す現職の黒岩祐治氏(68)=自民、公明、国民民主各党の県組織、連合神奈川推薦、いずれも新人で市民団体代表の岸牧子氏(66)=共産党推薦、政治家女子48党公認で党首の大津綾香氏(30)、医師の加藤健一郎氏(73)、NPO代表の寺田浩彦氏(61)の5人が立候補を予定している。大津氏以外は無所属で出馬する。

 黒岩氏の3期12年にわたる県政運営の是非が最大の争点となる。連続3期を超えて4期目からを多選とみる向きもある中、県民の選択が注目される。

 黒岩氏は独自モデルで対処した新型コロナウイルス対応や、「当事者目線」の障害福祉の推進を実績に挙げる。コロナ対応の経験にデジタル技術を融合した政策を公約の柱に据える。

 岸氏はさまざまな市民活動の経験を踏まえ「ピープルパワーで県政を転換する」と訴える。再生可能エネルギーの活用や、予算の子育て・教育施策への重点配分を打ち出す。

 大津氏は出馬を「党の宣伝のため」と説明。女性の政治参加の促進を主眼に据える。加藤氏は危機管理の強化や、ロボット産業の集積などを訴える。寺田氏はインフラの再構築や自然環境の保護などを唱える。

 統一選後半戦は4月16日告示の平塚、大和、南足柄の3市長選と10市議選でスタート。同18日には開成、湯河原の2町長選と4町議選、湯河原町議補選も告示され、いずれも同23日に投開票される。

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