福井県知事選挙2023、現職の杉本達治氏と新人の金元幸枝氏が対決へ 3月23日告示、少子化対策など争点

 第20回統一地方選の幕開けとなる知事選が北海道や大阪府など9道府県で2023年3月23日告示される。福井県は再選を目指す無所属で現職の杉本達治氏(60)と共産党県書記長で新人の金元幸枝氏(65)が出馬の準備を進めており、一騎打ちになる見通し。投開票は3月31日告示の県議選と同じ4月9日に行われる。

 人口減少への対応や少子化対策、来春の北陸新幹線県内開業を見据えたまちづくり、原子力政策などが主な争点になる。投票率は現職対共産の一騎打ちとなった前々回が過去最低の48.59%、保守分裂選挙で関心が高まった前回は過去4番目に低い58.35%で、投票率の行方も注目される。

 杉本氏は自民、公明、立憲民主党の推薦を受け、与野党相乗りとなった。全市町に設置した後援会とともに、県経団連や県農政連、連合福井など1千を超える団体・企業が支援する。23日は午前8時半から福井市、午後1時から敦賀市で出陣式を行う。

 金元氏は3回目の知事選挑戦となる。脱原発、北陸新幹線敦賀以西の延伸凍結を政策の重点項目としてアピール。岸田政権の防衛力強化にも批判を強め「県民の命、健康、暮らしに責任を果たす」と主張している。23日は午前9時から福井市で出発式を行う。

 統一選の後半は敦賀市長選と福井、敦賀、小浜の3市議選が4月16日告示。池田、高浜、おおいの3町議選は同18日告示で、いずれも同23日投開票。

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