「1日でも早く自宅に戻る力に」土石流災害受け川の上流部に“砂防えん堤”完成 1万800㎥の土砂受け止め可能=静岡・熱海市

2021年に静岡県熱海市で発生した熱海土石流災害を受け、逢初川上流部で整備が進められていた砂防堰堤が完成し、報道陣に公開されました。

砂防堰堤(えんてい)は土砂が流れ落ちた逢初川(あいぞめがわ)の源頭部から約800メートル下流に建設されました。災害発生直後に知事からの要望を受け、国土交通省が「熱海緊急砂防チーム」を設置し、土砂の撤去を行いながら24時間体制で整備を進めてきました。

総事業費は土砂の撤去費用を含めて27億円。完成した砂防堰堤はコンクリート製で高さ13メートル幅59メートル、約1万800立法メートルの土砂を受け止めることが可能だということです。

(国土交通省富士砂防事務所 蔭山敦士建設専門官)

「1日でも早い安全の確保を目指して事業を進めてきたので、1日でも早く避難されている方がご自宅に戻る為に力になれたことはうれしく思う」

また、熱海市は2023年夏頃の警戒区域の解除を目指し、カメラの設置やパトロールなど監視体制を維持しています。

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