長崎・小浜温泉水の発電施設を視察 韓国の区議長ら

小浜温泉バイナリー発電所を視察するソウル特別市の区議会議長ら=雲仙市小浜町

 韓国ソウル特別市の区議会議長ら23人が14日、長崎県雲仙市小浜町の小浜温泉バイナリー発電所を訪れ、未利用温泉水を活用した発電について説明を受けた。
 九州で自然エネルギー活用に取り組む自治体視察の一環。同発電所はシン・エナジー(本社・兵庫県)が2015年9月に事業運転を始めた。同温泉街の海岸沿いにあり、源泉温度105度で、湧出量も豊富な温泉水の熱エネルギーを活用して発電。冷却用水には海水を使っている。
 視察には雲仙市議らも同行し、松尾文昭議長が「温泉水を使った発電は(地球温暖化抑制のための)低炭素社会移行への取り組みで、環境教育やジオパーク観光との連携も図っている」とあいさつ。同社員らが発電方法などを説明した。
 視察団は13日から3泊4日の日程で本県、佐賀、福岡県を巡った。

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