WBC日本がアメリカとの激闘制し優勝 大谷翔平-中村悠平のバッテリーで締めくくる

第5回WBCで優勝し喜ぶ日本ナイン。中央は大谷翔平=3月21日、マイアミ

 野球の国・地域別対抗戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表は3月21日(日本時間22日)、米フロリダ州マイアミのローンデポ・パークでアメリカと決勝を行い、日本が3大会ぶり3度目の優勝を果たした。村上宗隆、岡本和真の本塁打で着実に加点。投手陣も強力アメリカ打線を相手に好投。捕手中村悠平(福井県大野市出身)も好リードを見せ、激闘を制した。

 先発の今永昇太が二回、ターナーに1発を浴び先制を許したが、その裏、村上宗隆が特大ホームランを右中間スタンドへたたき込み同点。さらに岡本和真、源田壮亮の安打などで1死満塁と攻め、ヌートバーの内野ゴロの間に三走が生還。2-1と勝ち越しに成功した。四回には岡本が左中間へ飛び込むソロホームランで3-1とリードを広げた。

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 守っては戸郷翔征、髙橋宏斗、伊藤大海、大勢の継投で反撃を許さなかった。八回にこの回から登板したダルビッシュ有がシュワーバーから被弾し3-2と詰め寄られたが、九回に大谷翔平がマウンドへ。先頭打者に四球を与えるものの、次の打者を二ゴロで打ち取りダブルプレー。そして最後の相手はチームメイトのトラウト。フルカウントまで粘られたが、中村が構えるミットをめがけ全力投球。三振に打ち取り、マウンド上で雄叫びを上げた。

 今大会の侍ジャパンには福井県勢の吉田正尚、中村悠平がメンバー入り。敦賀気比出身の山崎颯一郎も追加招集された。吉田は今大会で13打点を挙げる活躍。中村もチームの頭脳としてマスクを被り、投手陣の良さを引き出し続けた。

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