第5回WBCのMVPは大谷翔平 投打にわたる活躍で侍ジャパンを牽引

日本時間3月22日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝が行われ、侍ジャパンがアメリカ代表に3対2で勝利。3大会ぶり3度目の優勝、そして2013年のドミニカ共和国代表に次ぐ史上2度目の全勝優勝を決めた。MVPには投打にわたる活躍で侍ジャパンを牽引した大谷翔平が選出。不動の「3番・DH」として打率.435、4二塁打、1本塁打、出塁率.606をマークしただけでなく、投手として9回2/3を投げ、防御率1.86の好投。最後はマイク・トラウトから空振り三振を奪い、大会を締めくくった。

メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングス記者は、自身のツイッターで今大会の大谷のパフォーマンスを以下のように紹介している。

「大会で最速の118.7マイルのヒット、2位タイの115.4マイルのヒットを放った」

「大会で最速タイの102.0マイルを投げた」

「打者として打率.435、出塁率.606、長打率.739、長打5本、8打点を記録」

「投手として9回2/3を投げ、わずか2失点(防御率1.86)、11奪三振、1セーブを記録」

CBSスポーツは「大谷は今大会で最高の打者であり、最高の投手だった」と大谷の活躍を称賛した。1次ラウンドや準々決勝での活躍も見事だったが、舞台をアメリカに移した準決勝のメキシコ戦では、9回裏の先頭打者としてチームを勇気づける二塁打を放ち、劇的な逆転サヨナラ勝ちに大きく貢献。決勝のアメリカ戦では1点リードの9回表に登板し、最後はトラウトを抑えて試合を締めくくった。前出のCBSスポーツは「彼は日本の最後の2試合で9回にスターとなった。1度は打者として、もう1度は投手として」と記している。

WBCのMVPは、第1回大会と第2回大会は侍ジャパンの松坂大輔が連続で受賞。第3回大会は全勝優勝を果たしたドミニカ共和国代表からロビンソン・カノー、2017年の前回大会は初優勝したアメリカ代表からマーカス・ストローマンが選ばれた。

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