【WBC】大会MVPの大谷翔平現地インタビュー 「この舞台で投げることができて感謝」

大会MVPに選出された侍ジャパン・大谷翔平 @Getty Images

日本時間3月22日、アメリカ代表とのWBC決勝戦に3対2で勝利し見事優勝を手にした侍ジャパン日本代表。MVPに輝いた大谷翔平は試合後、アメリカの放送局「FOX SPORTS」のインタビューに出演し、興奮冷めやらぬ中で心境を語った。

大谷はアレックス・ロドリゲス氏とデービッド・オルティズ氏の名選手2人に挟まれ、チームメイトのトラウトを迎えた場面や、今回の勝利についてコメント。また、オルティズ氏からの冗談交じりの質問にも笑顔で回答し、憧れていた選手に両者の名前を挙げて笑いを誘い、オルティズ氏からハグを受けるなど場を和ませた。

インタビュー内容は以下の通り。

―エンゼルスでチームメイトのトラウトを打席に迎えた最後の場面での感情は?

最後の最後で対戦するとは思わなかった、来るかなとは思っていたけどまさか最後の最後になるとは。

―「憧れるのをやめよう」と語った試合前のスピーチに感銘を受けたが、どんな意図があったか?(ロドリゲス氏)

野球をやっていれば誰もが耳にしたことがある選手が1番から9番まで。またベンチの選手もそうですし、本当に素晴らしい選手たちが並んでいるので、何も考えないと「あ、マイク・トラウトだ」とリスペクトの気持ちが受け身の形になってしまうので、負けないんだという気持ちを持っていきたいと思っていました。

―トラウトとは何年もプレーして兄弟のように仲がいいと思うが、なぜあんな“エグい”ボールを投げたのか(笑)?(オルティズ氏)

正直誰よりも彼の凄さをネクスト(バッターズサークル)から毎年のように見ているし、チームメイトが一番彼の凄さを人間性も含めてどれだけ素晴らしいかわかっているので、自分のベストを越えるような球を投げないとなかなか抑えられないバッターじゃないかと思ったので、そういう気持ちを持って投げました。

―日本で見ている人々にはこの勝利はどういった意味を持つか?

僕らはアメリカの野球をリスペクトしているし、彼らの野球を見本にしてこれまで頑張ってきたと思うので、今日はたまたま勝ちましたけど、これからもっともっと高いところを目指して頑張っていきたいと思います。

―キャリアの数々の栄光の中で今回の勝利は何番目ぐらいか?(ロドリゲス氏)

今のところトップじゃないか。このシチュエーションで投げるのはなかなかあることではないので、緊張しましたけど、感謝のほうが大きかったと思います。この舞台で投げることができて感謝しかないと思います。

―真剣な質問をするが、どの惑星から生まれたのか?(笑)(オルティズ氏)

日本の田舎であまりチームも少ないようなところでやっていたので、日本の人たちからしても頑張ればこういうところでできるんだと示せたのはよかったんじゃないかと思います。

―日本時代にアメリカの野球を見て憧れていたり参考にしていた選手は?(ロドリゲス氏)

この2人(ロドリゲス氏、オルティズ氏)もそうですし、今日来ていたケン・グリフィーJr.選手もそうですが、小さい頃に見ているような選手達と同じフィールドに立ってインタビューを受けているのも正直信じられないような感覚ではあるので、もっともっと自分がそういう立場になれるように頑張りたいなと思っています。

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