統一地方選挙迫る!津田大介氏が注目する選挙を一挙に解説!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年3月22日に公開された動画のテーマは……津田大介さんの注目選挙は?統一地方選挙!

ゲストにジャーナリストの津田大介氏をお招きし、目前に迫る統一地方選挙の注目ポイントについて語っていただきました。

国政にも影響する地方選挙の注目ポイントとは?

【このトピックのポイント】
・大阪ダブル選挙で非維新は一枚岩ならず
・大阪市議会選挙で維新が過半数を取れば公明党との衆院選の選挙協力解消の可能性あり
・奈良県知事選挙は国会での放送法問題次第で保守分裂を一本化か

大阪府知事選挙&大阪市長選挙

津田氏が注目選挙として一番最初に挙げたのは大阪府知事と大阪市長のダブル選挙です。

大阪府知事選挙は現職の吉村洋文氏が圧倒的人気を誇っており、この牙城を崩すのは非常に困難になると予想されます。

そこで非維新は知名度の高い谷口真由美氏の擁立を決めました。しかし、自民党批判をしてきた谷口氏に地元大阪府議からは反発が起き、自民党は自主支援という形に。さらに、共産党との調整もうまくいかなかったのか、共産党は辰巳孝太郎氏の推薦を決めています。

津田氏は「維新対自民・公明・立憲・共産みたいな構図を作れれば面白かった」「自民・立憲・公明・共産が1つになって包囲網を構築できて初めて勝負になるくらい吉村さんは強い」と解説。大きな波乱のない選挙になると予想しました。

一方で谷口氏がどう選挙戦を戦いどれくらい得票するのか、また独自候補を立てている参政党の狙いについて津田氏は「注目したい」とのことです。

大阪市議会選挙

津田氏が大阪ダブル選挙よりも注目しているのが大阪市議会選挙です。

維新は大阪市議会で過半数を取れておらず、都構想の住民投票では大阪に強い地盤をもつ公明党の協力を仰いでいました。その引き換えに公明党が候補を立てる衆議院の6小選挙区で、維新は独自候補の擁立を見送っています。

もし今回の大阪市議会選挙で維新が過半数を取れば衆院選での選挙協力がなくなる可能性があります。津田氏は「市議選の結果が国政にも大きく影響を与えかねない」と市議選の注目ポイントを語りました。

北海道知事選挙

津田氏は「本格的な与野党対立選挙」として北海道知事選挙に注目しているとのことです。

強力な現職の鈴木直道氏に対してその他の候補がどこまで迫ることができるかが「今後の選挙を占う意味でも非常に重要」と津田氏はコメントしました。

対立候補の池田真紀氏は過去にパワハラ疑惑で報道されており、そのことで共産・国民・社民は支持にとどまっていると考えられます。

野党が池田氏推薦でまとまれなかった点も含めて、どのような戦いになるのか注目の選挙です。

徳島県知事選挙

徳島県知事選挙は保守三分裂で激戦が予想されます。

2019年の知事選では岸本泰治氏に辛勝し今回は6期目を目指す飯泉氏に衆院選小選挙区での当選が途切れた後藤田正純氏、参院選に特定枠で当選したものの今後の保証は不確かな三木亨氏がそれぞれ「厳しい状況の中で活路を見出そうとしている」と津田氏。

MC高橋眞央「三者それぞれ背水の陣で望んでいる分予想は難しいんでしょうか?」

津田氏「現職の飯泉知事が有利な気はしますけどね」

分裂するほど現職に有利に働く傾向はあるものの、飯泉氏は6選となれば多選批判を受ける可能性も高く、どのような展開になるのか注目の選挙です。

奈良県知事選挙

奈良県知事選挙も現職の荒井正吾氏と平木省氏で保守分裂が起きている選挙です。

平木氏は高市氏が推している候補で、高市氏が総務大臣だった時の第一秘書を務めていた人物です。

そのため、現在国会でもめている放送法の問題の状況によっては奈良県知事選挙に影響する可能性があります。また、平木氏が負ければ高市氏の総理大臣への道を閉ざしかねません。

期せずして自民党の権力闘争と複雑に絡み合った選挙となっています。

さらに、維新が大阪府以外での公認知事当選を目指して山下真氏を擁立している点も注目ポイントです。高市氏の状況次第で自民党候補が一本化することも考えられますが、維新としては分裂したままの方が望ましいところ。

津田氏「一本化しなかったら維新は結構行く可能性ありますよね」

最終的にどのような構図になるのか注目の選挙です。

注目地方議会選挙

注目の地方議会選挙として津田氏は埼玉県議会選挙と名古屋市議会選挙を挙げました。

埼玉県の自民党県議はリベラルな議員が多く、野党系候補だった現職の大野知事とも良好な関係を築いています。8月には埼玉県知事選挙が控えており、津田氏は「大野知事と県議会の自民党との関係がどうなっていくのかは注目」とコメントしました。

名古屋市議会選挙では河村たかし市長の減税日本と維新がこれまでの共闘関係を解消。10の選挙区で両党の候補が競合することになりました。

この状況について津田氏は河村氏の影響力が落ちていることを指摘し「賞味期限がほぼ切れてきた」と厳しい言葉で表現しました。

名古屋市議会の勢力は自民党が第一会派であるものの、労働組合が強く立憲・国民が強いのが特徴です。

維新が減税日本との共闘を解消し、積極的な動きをすることで自民・立憲・国民そして維新自身にどのように作用するのか「すごく読めないのでアツい」と津田氏はコメントしました。

動画本編はこちら!

注目選挙目白押し!大阪市議会選挙が国政に与える影響とは?

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