独特の景観〝アート〟に 橋の欄干塗り替え 上越市西本町・天王川沿い

 上越市西本町の天王川で21、22の両日、住宅と裏道をつなぐ橋の塗り替え作業が行われた。景観づくりの一環で、住民や観光客が「裏道散歩」を楽しむことを目指している。

住宅裏口と裏道をつなぐ橋の欄干を塗り替え。アートな景観を目指し、鮮やかな色に塗る(22日)

 橋の塗り替え作業は、直江津地区のまちづくり団体「直江津プライド2021」が主催。21日は4人、22日は2人が参加し、2日間で橋11本の欄干をペンキで塗った。
 天王川沿いの裏通りは川の縁まで住宅が迫り、住宅裏口と道路をつなぐ橋が世帯ごとに架けられているという独特の景観をしている。直江津駅から同市立水族博物館「うみがたり」を目指す際に歩く〝水族館ロード〟として位置付け、景観づくりを行う取り組みは、平成28年に「ライオン像の建物をまちづくりに活かす会」と直江津南小児童が壁面アートを制作したことを皮切りに続いている。
 配色は緑、赤、青、黄色など、住民の希望を聞きながら、鮮やかな色を中心にしている。昨年夏に市民主体で開かれた「みんなでつなごう なおえつうみまちアート2022」の流れを受け、景観をアートの一つと見立てている。
 作業を見守った住民男性は「いい色に塗ってもらえてありがたい」と話した。直江津プライド2021代表の磯田一裕さんは「景観作りが地域の助けにつながれば。春に向けて、天王川沿いの裏道を散策して楽しんでもらいたい」と話していた。

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