日光東照宮の春季例大祭 流鏑馬と千人武者行列4年ぶり実施へ

日光東照宮で華やかに繰り広げられる千人武者行列=2019年5月18日、日光市山内

 日光市山内の世界遺産・日光東照宮は23日、5月17、18日に予定する春季例大祭の「流鏑馬(やぶさめ)」と「百物揃(ひゃくものぞろい)千人武者行列」などの関連行事を4年ぶりに実施すると発表した。

 新型コロナウイルスの影響により、ここ3年間は秋の大祭を含め6季連続で実施が見送られ、神職による祭典神事のみ行われた。コロナ対策でのマスク着用が個人判断となったり、感染症法上の位置付けが5月8日に「5類」に下がったりすることを踏まえ実施を決めた。

 同17日は参列者を招待して例大祭を執り行い、流鏑馬神事などを行う。18日の武者行列では参加者を500人程度にするなど、一部規模を縮小して実施する。

 東照宮の稲葉尚正(いなばたかまさ)権宮司(54)は「感染が収束した訳ではないので、一気に元へ戻せる状況ではない。しかし、神社の行事が戻りつつあると思うので、実施できるよう引き続き努力したい」と話した。

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