【ブログ】WorldSBKとフィリップアイランドに興奮! カメラマンが異国の地で見た世界選手権とは?/第1戦オーストラリア

 毎年、全日本ロードレース選手権をまわり、シャッターを切り続けるカメラマン「Nob.I」がお届けする『カメラマンから見た全日本ロード』改め、今回は2023年2月24~26日に開催されたスーパーバイク世界選手権(SBK)第1戦オーストラリアラウンドを取材した『カメラマンから見た2023SBKオーストラリア』をお届けします。

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ロードレースファンの皆様、オフシーズンはいかがお過ごしでしたでしょうか?
編集部から「オフシーズンのネタありませんか?」という問い合わせがあったので、「WorldSBK(以下SBK)のオーストラリアでも行く? 日程的に何もバッティングしないし~」という軽いノリで返答をしたところ……
「いいですよ、行きましょう!」と、まさかの即答で、1カ月後にはオーストラリアの大地に立ち、2023年シーズンの取材が始まったのでした。

SBKレース2

観客もかなり入っていました(3日間で4.6万人)。
フェンスは事実上存在しない、といっても過言ではなく、観戦環境は良好です。

アルバロ・バウティスタ選手の走りと観客
バイク駐車場

バイクで観戦に来る観客も多め。
オーストラリアは、ワイン・ガードナー氏やミック・ドゥーハン氏、ケーシー・ストーナー氏といった世界チャンピオンを輩出していますので、モータースポーツが盛んなのでしょう。この文化が羨ましいです。

昨年までMotoGPに参戦していた、レミー・ガードナー選手も今年はSBKに挑戦しています。

GYTR GRT YAMAHA WORLDSBK TEAM レミー・ガードナー選手

ちなみに……オーストラリアでもオフィシャルの仕事は変わりません。

フィリップアイランドのオフィシャル。朝のミーティング中

アジア系が珍しいのか、頻繁に話しかけられました。

「Do you have some water? I’ll give you.」
とペットボトルをくれたり、
「Where are you from? Japan? I have traveled to Yokohama. It’s a small world! HAHAHA!」
とオージーは気さくに話しかけてくれ、
「異国の地で何か粗相をしたらどうしよう?」という小さな心配は吹き飛びました。

いかがでしたでしょうか?
初めてのコースということで、下見も含めて3日間歩きっぱなし。
ピット、グリッド、コース、パルクフェルメと常に歩き回り、1日平均25000歩でした。
真冬の日本から真夏のオーストラリアに飛び、「スギ花粉がなくて快適ッ!」と思ったのも束の間。
食事は小麦中心で、また気温の変化に慣れず、かなり体力を消耗しました。
カメラマンは文字通り体力勝負です。
当たり前ですが、言語は英語で、メディアへの案内文も全て英語。
カタコトで「英語は得意でない」と伝えても容赦なく話され、何言ってるか全然分かりません。
しかしながら、「カッコイイ写真が撮りたいッ!」というモチベーションを原動力として乗り切っています。

編集部員が撮影してくれた、ジョナサン・レイ選手とのツーショット

フィリップアイランドでは10月にMotoGPが開催されます。
オーストラリアはフライト時間が長いものの、時差も少なく、渡航しやすい国です。
この春にも、日本での新型コロナウイルスは落ち着くでしょう。
今秋はオーストラリアでMotoGP観戦はいかがでしょうか?

このブログが公開される頃には、全日本ロードレースが開幕を迎える時期でしょう。
今年も皆さんに向けて配信できるようで、今から頭を悩ませています。

フィリップアイランド 最終コーナーからのチェッカーフラッグ
KAWASAKI RACING TEAM WorldSBK ジョナサン・レイ選手
イケル・レクオーナ選手
ピットからパドック内のパルクフェルメへ(奥がパルクフェルメ)
パルクフェルメまわり。奥がチームエリアで手前がカメラマンエリア
SBKレース1優勝のARUBA.IT RACING – DUCATI アルバロ・バウティスタ選手
トプラック・ラズガットリオグル選手とファンの少年。キャップには「1st」の刺繡が
トプラック・ラズガットリオグル選手の走り
ジョナサン・レイ選手の走り

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