WBC決勝の九回、大谷翔平投手が中村悠平捕手に告げた一言とは…侍ジャパン世界一の舞台裏

帰国し、記者会見するWBC日本代表の中村悠平選手=3月23日午後、千葉県成田市

 野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2009年の第2回大会以来、14年ぶり3度目の優勝を果たした日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督や村上宗隆(ヤクルト)、佐々木朗希(ロッテ)らプロ野球所属選手が3月23日、成田空港着のチャーター機で帰国した。空港では待ち受けたファン約1200人から拍手や歓声を受け祝福された。

 空港近くのホテルで行われた記者会見には栗山監督と帰国した選手全員がスーツ姿で臨んだ。栗山監督は「難しい試合の中で、勝ち切っていった。本当に素晴らしいチーム。野球ファン全員の思いを込めて、ありがとうという言葉しかない」と選手に感謝した。

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 中村悠平捕手(福井県大野市出身、ヤクルト)は、決勝の九回、マウンドに上がった直後の大谷翔平投手(エンゼルス)と交わした会話の中身を明かした。

 大谷投手の球はブルペンでも一度も受けたことがなかったという。サインの打ち合わせを行った後、大谷投手から「甘めでいいので、どっしり構えてください」と言われ、その言葉に従った。

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 大会を通じては、これまでの野球人生で感じたことのないプレッシャーがあったそうだが、「そうした中でプレーし、世界一を取ることができて幸せ」と喜びを語った。

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