神奈川県教委の教員採用、大学3年次に合格 25年度から 教員志願者減少、人材「囲い込み」

神奈川県庁

 県教育委員会は教員採用試験について、大学推薦者を対象に3年次に合格者を出す新たな取り組みを2025年度採用から始める。これまでの推薦制度は4年生を対象としていたが、試験や合格発表の時期を半年早める。教員志願者が減少傾向にある中、優秀な人材の確保を狙う。

 横浜、川崎市も同様の取り組みを始める方針を示しており、早期の「囲い込み」に拍車がかかっている。大学関係者からは「長時間労働の改善に向けた教員定数増なくしては教員志願者を増やすのは難しい」との声が上がっている。

 対象の学校は、小学校、中学校(美術、技術、家庭、英語)、高校(英語)、特別支援学校。いずれも採用試験での低倍率が続いており、人材確保が求められているという。

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