飼料高騰に宮崎県内酪農家悲鳴 子牛価格も下落 窮状訴え

厳しい経営が続く酪農家。石川幸保さんは先の見えない不安を吐露する=23日、宮崎市高岡町

 ロシアのウクライナ侵攻などの影響により、宮崎県内の酪農家が、飼料価格高騰などに苦しんでいる。貴重な副収入だった雄子牛の販売価格も大幅に下落。1頭千円の値しか付かないこともあり、コストに見合わず、県外では処分する事例も出ている。牛乳の需要低迷を加えた三重苦に直面する酪農家は「高齢化などもあり、廃業する人も出るのでは」と窮状を訴える。
 農林水産省によると、2019年12月に1トン当たり6万4855円だった乳用牛の配合飼料の工場渡し価格は、22年同月に3万円以上も上昇した。

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