横浜にシングルマザー専用アパート 安心感ある居住を提供 タッチパネル式のオートロックなど設置

シングルマザー専用アパートの外観。階段下に縦長の宅配ボックスが取り付けられている=横浜市中区

 仕事があっても希望の住まいが見つけにくいとされるシングルマザー専用のアパートが、横浜市中区大平町に誕生した。手がけたのは自身もシングルマザーで、39歳で会社を立ち上げためぐみ不動産コンサルティング(伊勢原市)の竹田恵子社長(47)。空き家を活用したシングルマザー向けシェアハウスなどの賃貸をしてきたノウハウを生かし、物件を買い取ってリフォームした。

 鍵の紛失の心配のないタッチパネル式のオートロックで、モニター付きのインターホンやエアコン1台などを設置。浴室は新品のユニットバスで、外にあった洗濯機置き場はキッチン内に変更した。外には各戸専用の宅配ボックスや防犯カメラも設置。生活音軽減のため、床材も厚めにした。

 4世帯入居可能で、間取りは2DKの約30平方メートル。賃料は6万9千~7万1千円。管理費(4千円)や通信関連費、駐車場代などは別途必要。

 「シングルマザー専用にするので安心感があり、シェアハウスより自立度の高い物件を希望する人向けになる」と竹田社長。同社は住宅確保要配慮者居住支援法人として県の指定を受けており、秦野市では空き家を活用した障害者向けグループホーム7棟(34室)も展開している。

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