大阪市平野区で活動する大阪維新の会所属の松田まさとし氏。
自身が中学3年生の時に、お兄さんが交通事故により重度障がい者となり、介護に苦労するご両親の姿を見てきました。大阪維新の会のスピードある改革を肌で感じ、福祉の充実の必要性を訴えるなら、政治の力が必要だと政治家を目指すようになります。
「生まれ育った平野区を誰もが安心して住める街にしたい」と、33年間勤務した大阪市水道局を退職。その後は、政治家の秘書になり政治の世界での現場経験を積みました。
2019年に市政に挑戦しましたが一歩及ばず。しかし、地元からの熱い応援を受けて、再度挑戦を決意しました。松田氏が掲げる「地域に貢献・未来への責任を果たす」ための取り組みについて詳しくお話を伺います。
福祉の充実のために介護当事者の声を政治に直接届けたい
選挙ドットコム編集部(以下、編集部):
政治家を目指したきっかけについて教えていただけますか?
松田まさとし氏(以下、松田氏):
私が中学3年生の時に、当時高校2年生だった兄が交通事故にあいました。バイクに乗ってアルバイト先に向かう際に、信号を無視した車と衝突し、四肢麻痺の障がいが残りました。
兄の介護で両親の大変な苦労を目の当たりにし、介護を受ける当事者や介護をする家族の生活を支えるためには、福祉の充実が必要だと感じていたことがきっかけです。
編集部:
どのような場面で福祉が足りていないと感じましたか。
松田氏:
兄が事故にあった当時は、大阪市内で重度障がい者を受け持ってくれる病院が少なかったです。現在、兄は私達家族と同居しています。重度障がい者のデイサービスやショートステイに、地元では空きがないため、近隣の八尾市や松原市の施設を利用することが多いです。
すべての人が安心して住み続けられる平野区にするために、福祉の充実は必要だと考えます。
編集部:
福祉を充実させたいという松田さんの思いが、直接政治につながるような出来事があったのでしょうか。
松田氏:
私が長吉小学校でPTA会長に就いた1年目に、大阪維新の会の松井一郎大阪府知事(当時)が公立小学校の校庭の芝生化推進事業を始めました。
長吉小学校も参加することになり、地元の政治家、行政、小学校の関係者だけではなく、地域全体が一体となり「長吉小学校芝生化実行委員会」を立ち上げ、校庭の芝生化を実現しました。
今では子どものスポーツの利用だけではなく、地域の高齢者向けのグランドゴルフの実施や、地元住民も一緒に芝生の維持管理に協力しています。
校庭の芝生化事業を通して、スピーディーに地域のコミュニティーが活性化するのを見て、政治は街を変える力があると肌で感じました。
町内会の役員をしている時には、障がい者の家族がいる方からの相談を受ける機会もありました。これからの高齢化社会において、福祉の充実は重要な課題のひとつです。
平野区に住むすべての人が「この街に住んで良かった」と思える街づくりをするには、政治からのアプローチが必要だと思っています。
市民の声に寄り添い続けた公務員時代と政治家秘書時代
編集部:
松田さんのこれまでの経歴を教えていただけますでしょうか。
松田氏:
私は大阪市水道局に33年間勤めていました。市民の方と直接お話をする機会も多く、丁寧な対応を心がけておりました。水道局では現場経験が長く、大型地震に備えたライフラインの対応などに熟知しています。
大阪市水道局を退職した後は、大阪維新の会のいわき均府議会議員や日本維新の会の守島正衆議院議員の秘書をしました。地元からの陳情対応にも関わっていましたので、地元の事情にも精通しています。
公務員時代や政治家秘書時代の経験を政治家になった際には、即戦力として活かしたいと思っています。
「生まれ育った平野区をさらに良くしたい」という気持ちが原動力
編集部:
2019年の市政への挑戦は叶わずでしたが、再挑戦する決断はすぐにできましたか。
松田氏:
前回は自分の不甲斐なさもあって残念な結果でしたが、その後も「次も応援するよ」と言ってくださる地元のみなさんの声に励まされました。
この4年間は地域活動に力を入れて、多くの地元の方の声を聞いてきました。みなさんから聞いた声を今後の政策づくりに反映していきたいです。
私は親の代から平野区に住んでいます。自分が生まれ育ったこの平野区をさらに良くしたいと本気で思っています。
地元のみなさんの熱い応援に背中を押されて、もう一度挑戦しようと決意しました。
福祉の充実・子育て支援の拡充・未利用地の問題に力を注ぎたい
編集部:
松田さんが力を入れていきたい政策について、詳しく教えていただけますか。
松田氏:
私が特に力を入れたい政策は3つあります。
・福祉の充実
・子育て支援の拡充
・未利用地の問題
1つめは、福祉の充実です。大阪市内の福祉サポートの確立が必要だと感じています。私達は今、障がい者の兄と同居して、在宅で介護をしています。夜間の排泄介助などは、妻と交代で対応しています。
高齢化も進み、私達と同じように家族の介護をしている家庭も増加傾向です。現在、家族の介護に関わっている当事者として、在宅介護をしている家族の困りごとの声を政治に届け、福祉の充実に力を入れたいです。
2つめは、子育て支援の拡充です。大阪維新の会の取り組みで、以前より子育ての環境は改善しているという声を聞きます。今後は、さらに強化できるように取り組んでいきたいです。
3つめは、未利用地の問題です。平野区は長原駅前も含め、大阪市内でも未利用地が多い地域です。新しい住民を誘致するのか、施設を建設するのかなど、平野区を成長させるために有効な活用方法を検討していきたいです。
編集部:
松田さんのプライベートについても教えていただけますか。
松田氏:
私の休日のリフレッシュは、犬と遊ぶことです。昔から犬が好きで、今は2匹の犬を飼っています。犬と戯れていると心が癒されます。
趣味は神社巡りです。伊勢神宮から元伊勢皇大神社や三輪神社、住吉大社や山口県の赤間神社など全国を旅行しました。大きな神社に限らず、旅行に行った先々では地元の神社にまわるようにしています。
釣りも好きです。防波堤からアジ、イワシ、サバなどの回遊魚を狙って釣りをしています。和歌山や淡路島まで足をのばすこともあり、船に乗った時は、タコ釣りを楽しんでいます。
全ての世代が住んで良かったと思える大阪へ
編集部:
最後に、メッセージをお願いします。
松田氏:
私は政治家として「地域に貢献・未来への責任を果たす」ことを目指したいと思っています。
大阪の発展のために、維新の会は、行政改革などを確実に実行してきました。維新の会は「全ての世代に住んで良かった大阪」を目指し改革を進め、無駄をなくして予算を分配することで、大阪を成長させてきました。
私も維新の会の一員として、これからも身を切る改革を進めて、未来の大阪の為に成長していくことが大切だと考えています。
私には4人の成人した子どもがいます。子どもたちの将来のためにも大阪に借金を残さないように、当たり前のことを一つずつ実行していきたいです。
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