東国原英夫氏が語る「自民党総裁候補」発言の真意は?国政に進出したのはなぜ?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年3月25日に公開された動画ではゲストに元宮崎県知事・元衆院議員の東国原英夫氏をお招きし、2009年の「自民党総裁候補」発言の真意や知事と国会議員の違いについて語っていただきました。

東国原氏は自民党総裁を狙っていたのか?

【このトピックのポイント】
・「自民党総裁候補」発言は自民党の手のひら返しへの怒りから出たもの
・2009年に衆院選に出馬するつもりは元々なかった
・2012年に国政進出したのは大阪都構想実現のため

東国原氏のプロフィールは以下の通りです。

1998年にある「不祥事」で謹慎になったことをきっかけに政治家への転身を決意。早稲田大学で政治について学び約10年かけて「ふるさとに貢献したい」という思いを実現されました。

今回は以下の質問からいくつかピックアップして東国原氏に回答していただきました。

「自民党総裁候補」発言は言い過ぎた?

2009年、当時宮崎県知事だった東国原氏は衆院選への出馬を要請した自民党に対し「自民党総裁のイス」を条件に突き付け、大きなニュースになりました。

この裏には東国原氏の積もり積もった怒りがあったとのこと。というのも当時の県議会はオール野党で、タレントから知事になった東国原氏に対し何かにつけて抵抗する動きがあるのを東国原氏は感じていました。

それでも我慢強く政策を進めた結果、宮崎は大いに注目され東国原氏の支持率は90%を超え、ギネスブックから掲載のオファーがくるほどでした。

それほどまでに高い支持率を叩きだしたところに来たのが衆院選の出馬要請。

東国原氏は政権交代の機運が高まる中で頼りにされたことを嬉しく思った反面、それまで議会で散々やりこめられたことへの悔しさと都合のいい手のひら返しに「知事として失格なんですけど感情的になりました」と当時を振り返りました。

もともと東国原氏は任期途中で辞任することは考えておらず、断ることを前提に啖呵を切ったとのこと。ただ、自身でも想定外の感情の爆発に「言ったときには時遅し。3分後には後悔していました」と当時の心境を語りました。

一方で、東国原氏の感情がそこまで高ぶってしまうほどの議会の抵抗とはどのようなものだったのでしょうか。

東国原氏が最初に挙げたのは、通常であれば難なく通過するような議案を揉めさせること。例えば使い道の決まっている財源を問題視したり、どう考えても無駄な事務事業の見直しに難癖をつけられることもあったそうです。

もう1つはスキャンダル。ネタを探しに来るだけでなく、いわゆるハニートラップを仕掛けてくることもあったとのことです。

MC鈴木邦和「ハニートラップは仕掛けられたらわかるんですか?」

東国原氏「僕ね、タレントで良かったのはね……わかるんです」

知事と国会議員どっちが良かった?

宮崎県知事を退任された後、衆議院議員も1年務められた東国原氏。国政に進出した背景には日本維新の会が進めていた大阪都構想があったとのこと。地方自治のために国家構造を変えるという考え方に触発され、東国原氏は日本維新の会に入りました。

しかし、2013年に日本維新の会とたちあがれ日本が合流したときに方向性の違いを感じて離党・辞職しています。

知事と国会議員の仕事について東国原氏は地方自治への熱い思いに言及しつつ、「知事の方が僕にはあっていたのかな」「国会議員になりたかったわけじゃない。大阪都構想を実現したかった」と振り返りました。

また、国政は集団で行う政治であるとし、そこに適性がある人もいれば「地方自治の意思決定の速さにやりがいを感じている人もいるのでは」と、国会議員から知事に転向する政治家に対して共感を示しました。

東京都知事選挙にも立候補したことがある東国原氏。MC鈴木が東京都の問題点について質問すると「東京とは一極集中がすごい」とコメントしました。

東京圏には約4000万人の人口が集中しています。東国原氏は災害や新型コロナを例に挙げ「東京が倒れると全国が倒れる構図はよくない」と危機感を示し、効率性を損なわない範囲で東京都がもっている権限を地方に分散させる「適正化」を訴えました。

これは一見すると都民にはマイナスに映りかねない政策です。そのことを指摘すると、東国原氏は「でも国家のためにやらないといけない。だから落選するんですね」と自身の敗因に言及しました。

動画本編はこちら!

「自民党総裁候補」発言の裏にあった事情とは?政治家に仕掛けられるハニートラップとは?

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