藤井王将からアドバイス 子どもたちと「多面指し」指導対局 大田原【動画】

多面指しの指導対局をする藤井六冠(右)=25日午前9時55分、大田原市黒羽向町

 将棋の第72期王将戦7番勝負で初防衛を果たした藤井聡太(ふじいそうた)王将=竜王・王位・叡王・棋聖・棋王の六冠=(20)は25日、第7局の開催予定地だった栃木県大田原市黒羽向町のホテル花月で、地元の子ども12人と多面指しでの指導対局をした。

 この日予定された第7局の「初手見学会」の代替イベントとして開催。藤井王将と青野照市(あおのてるいち)九段(70)が約1時間、指導対局に当たった。次々と駒を進める藤井王将に対し、子どもたちは緊張しながら一生懸命に次の一手を考えていた。

 他の対局者より早く終局した子どもには、藤井王将から「ちょっと難しいですけど」と、詰め将棋の問題が出された。

 大田原中2年大槻祐太(おおつきゆうた)さん(14)は「いつの間にか詰んでいて、すごいと思った。貴重な体験ができて楽しかった」、大田原小6年斎藤瞭成(さいとうりょうせい)君(12)は「緊張したけど楽しく指せた。駒の動かし方のアドバイスをもらった」と笑顔で話した。

 指導対局後は、王将戦を振り返るトークイベントや藤井王将による大盤解説などが行われ、将棋ファンら約100人が参加した。

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