昭和にタイムスリップ! 児童らが古道具でジュ―シー作りに挑戦 沖縄・今帰仁

 【今帰仁】今帰仁小学校と兼次小学校の3年生約70人の児童は、社会の授業で昔の道具調べ学習に取り組んだ。同村歴史文化センターでこのほど実際の道具を見て、「昭和にタイムスリップし、古道具を使って料理を作ってみよう」と大鍋でジューシーとアーサ汁を作ってみた。希少な昭和当時のカマドなどが残る古道具を使い、今でも生活する村内古民家の協力で行われた。

 薪(まき)班は斧(おの)で薪を割り、できたてジューシーを月桃の葉に乗せてお皿にしようと、古民家の裏手で集め、それぞれ各班ごとに分かれて分担作業した。

 大鍋には具材を入れ、大きな木のしゃもじで具材を混ぜ合わせ、バナナの葉でふたをし、最後にススキや茅(かや)などで作られ、煮炊きする時にかぶせるカマンタ(フタ)をかぶせて炊き上がりを待った。周囲には、煙が立ち込め、おいしそうな匂いに児童は興味津々の様子で見守り、その後ふたを開けると、大歓声が上がった。

 月桃の葉に乗せたアツアツのジューシーに「うまい」「甘味がある」などと児童は笑顔で昔ながらの体験を楽しんだ。兼次小3年生の児童は「薪を割って、うちわなどで火を大きくした。煙で目が痛かったけど、楽しく、昔の生活の様子が実際に学べてとても良い経験になった」と笑顔でコメントした。

(新城孝博通信員)

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