相模原市長選が告示 現新5人が立候補 リニア新駅建設巡るまちづくりや子育て施策など争点

写真左から届け出順に、武嶋俊子氏、野元弘幸氏、建部由美子氏、本村賢太郎氏、沼倉孝太氏

 任期満了に伴う相模原市長選が26日告示され、現職と新人の計5人が立候補した。1期4年の現市政への評価やリニア中央新幹線新駅建設が進む橋本駅周辺のまちづくりが主な争点で、子育てや教育施策を巡っても論戦が繰り広げられる。投票日は既に選挙戦が始まっている県知事選や31日告示の県議選、3政令市議選と同じ4月9日で、即日開票される。

 立候補したのは、届け出順に、諸派新人で看護師の武嶋俊子(50)、無所属新人で大学教授の野元弘幸(61)、無所属新人で市民団体役員の建部由美子(75)=共産党推薦、無所属現職の本村賢太郎(52)、無所属新人で元市議会議長の沼倉孝太(75)の5氏。

 各候補者は届け出を済ませた後、市内各地で有権者に支持を呼びかけた。

 武嶋氏は子育て支援中心の市政に転換するとして「18歳までの医療費、保育料、出産費用、おむつ代、給食費、公共施設利用料を無償にする」と主張。

 野元氏はリニア中央新幹線新駅建設に絡んだ事業を止め「子ども、若者支援にお金を使い、子育て、教育しやすいまちにしていく」と訴えた。

 建部氏は住民に立ち退きを迫るいまの橋本駅周辺整備事業に疑問を呈し「市民の税金を子育てや高齢者福祉の施策に使うべきではないか」と呼びかけた。

 本村氏は市民と対話しながらさまざまな施策を進めてきたとして今後も「子育て、教育、まちづくりに特化した政策を展開していく」と再選へ意欲を見せた。

 沼倉氏は小田急多摩線延伸前提の相模原駅周辺整備を進めることに意味があるとして「少子化は必ず止まり、その先を考えた政策として取り組む」と訴えた。

 期日前投票は3月27日から4月8日まで、区合同庁舎や公民館などで行われる。投票所によって投票期間が異なる。

 25日現在の有権者数は60万4740人(男30万2198人、女30万2542人)。

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