メッツの開幕ローテーション 予想と異なる順番になった理由とは?

今季のメッツはマックス・シャーザーとジャスティン・バーランダーという二枚看板を擁し、それに3番手の千賀滉大、4番手のカルロス・カラスコが続くと予想されていた。しかし、バーランダーは開幕3戦目、千賀は開幕4戦目、カラスコは開幕5戦目で先発する予定となっており、先発2番手の枠にはデービッド・ピーターソンとタイラー・メギルのどちらかが入る見込みだ。なぜこの順番になったのか、メジャーリーグ公式サイトでメッツを担当するアンソニー・ディコモ記者がその理由を解説している。

バーランダーが先発3番手に回った最大の理由は、メッツが開幕8戦目にホーム開幕戦を迎えることだ。今季のメッツは敵地のマーリンズ4連戦とブリュワーズ3連戦でシーズンをスタートする予定となっており、開幕8戦目のマーリンズ戦が本拠地シティ・フィールドでの最初の試合となる。シーズン開幕戦のマウンドはシャーザーに譲ったバーランダーだが、先発3番手としてスタートすれば、最初の登板から中4日でホーム開幕戦に先発できる。バーランダーはホーム開幕戦に先発することについて「とても光栄だ。メッツのファンに自分のことを紹介できるのを楽しみにしているよ」と話している。

また、メジャー1年目の千賀にホーム開幕戦という重圧を与えたくないという配慮や、投手としてのタイプが似ているシャーザーとバーランダーの登板日を連続させたくないという狙いもあったようだ。そのため、シャーザーとバーランダーのあいだに入る先発2番手には、同じ右腕の千賀やカラスコではなく、左腕ピーターソンの起用が有力視されている。また、長いイニングを投げられるシャーザーとバーランダーの登板日を離すことで、リリーフ投手陣の負担を減らしたいという思惑もあるとみられる。

これらの理由により、千賀は当初予想されていた先発3番手ではなく、4番手として開幕を迎えることになった。デビュー戦は日本時間4月3日(月)午前2時40分からのマーリンズ戦ということになる。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝ラウンドの舞台となったローンデポ・パークで千賀はどんなピッチングを見せてくれるだろうか。

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