ヤンキース先発陣にまたも故障者 セベリーノが右広背筋痛で離脱へ

日本時間3月26日、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は、先発右腕ルイス・セベリーノが右広背筋を痛めており、故障者リスト入りする可能性が高いことを明らかにした。カルロス・ロドンの加入で強力ローテーションが完成した今季のヤンキースだが、ロドンが左肘痛、フランキー・モンタスが右肩手術で離脱しており、セベリーノは3人目の故障者。ネスター・コルテスも右ハムストリング痛で調整が遅れており、健康にスプリング・トレーニングを過ごすことができたのはエースのゲリット・コールだけという状況だ。

現在29歳のセベリーノは2017年に14勝、2018年には自己最多の19勝を挙げたものの、それ以降は相次ぐ故障に悩まされ、2019~21年の3シーズンでわずか7試合しか登板できなかった。しかし、4年契約の最終年となった昨季は19試合に先発して102イニングを投げ、7勝3敗、防御率3.18、112奪三振をマーク。完全復活を予感させるピッチングを見せ、ヤンキースは年俸1500万ドルの球団オプションを行使することを決めた。

ヤンキースは昨季途中にアスレチックスからトレードでモンタス、オフにはジャイアンツからFAとなったロドンを獲得しており、エースのコールを軸に、ロドン、セベリーノ、コルテス、モンタスという強力ローテーションが完成。この強力先発陣を武器に2009年以来14年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すはずだったが、ロドン、セベリーノ、モンタスの3人が故障者リストに入った状態でシーズン開幕を迎えることになってしまった。

すでにロドンとモンタスの代役としてドミンゴ・ヘルマンとクラーク・シュミットがローテ入りしており、ヤンキースは先発投手が不足している状態。ブーン監督は先発5番手候補としてメジャー経験のないジョニー・ブリトーの名前を挙げたが、ブルペンゲームで乗り切る可能性もある。ブーン監督は「今、対応策を考えているところ。どのように選手を配置し直すかを決めないといけない」と話している。

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